川口春奈、「着飾る恋」が窮地、“温泉ロケ”も不発で4文字にしときゃ良かった

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山梨ロケなのになぜ栃木

「新井順子プロデューサーは、略称を付けないことを宣言していましたからね。しかし、ヒットが続いていただけに嫌な予感はありました。別にこれまでだって無理矢理感はありましたから、“キカコイ”でも“キザコイ”でも“キカザル”だってと良かったと思いますけど。キカザルでは日光東照宮になっちゃうか、なんて笑ってたら、第3話では本当に栃木が出てきたので驚きました」

 第3話は、川口をはじめとするルームシェアの4人組が、山梨にキャンプに行くというストーリーだった。

「富士山麓のグランピングで有名な“杓子山ゲートウェイキャンプ”のロケでしたね。キャンプブームですから、そちらの数字も稼ぐ気でいたんでしょう。しかし、不要なモノを嫌うミニマリスト役の横浜流星(24)がよく使っているというキャンプ場が、贅沢なグランピングというのもやや不自然。そして彼が“山の奥のある秘湯”と言って川口を連れ出したのが、旅番組御用達、栃木の塩原温泉・明賀屋本館の露天風呂だったのは興ざめでした。もちろん、作り手の気持ちはわかります。キャンプ場に泊まって、野趣溢れる露天風呂に浸かれば、風情は抜群です。川沿いの露天であれば、カメラマンを対岸に置けば撮影もしやすい。しかも、湯船に浸かっているところに突風が吹いて、彼女の服が飛ばされて、あわや裸の彼女が飛び出さんばかりのサービスカットもありました。番組スタッフは第3話で勝負に出たのかもしれませんが、裏目に出てしまいましたね」

 山梨のキャンプ場から栃木の温泉に行くには、中央道から圏央道を経由して東北道という道のりになるが、距離にして片道250キロ、往復6時間は軽くかかる。“山の奥にある秘湯”というには遠すぎるのだ。しかも、流星が飛ばされた服の代わりに買ってきたのが、“IらぶYAMANASHI”とでっかくプリントされたTシャツだった。知っている人には確かに興ざめだったろう。

「この温泉シーンは5分程度でしたが、撮影は1日がかりだったはず。そこまでやって6%台は辛い。火曜ドラマのヒット作は、右肩上がりで最終回に最高視聴率を叩き出すという特徴がありましたが、その伝説も潰えるのかもしれません」

 このドラマは何がよくないのだろうか。

「脚本は“恋つづ”の金子ありさですが、同じ上白石を主演にした前作“ボス恋”となんだか似ているような気がします。上白石を川口に、ヒロインと結ばれる玉森裕太を流星に、ヒロインに厳しい菜々緒を中村アンに、ヒロインが勤める会社社長をユースケ・サンタマリアから向井理に置き換えただけのような既視感を感じてしまうんです。似たようなドラマを2クール続けて見る視聴者はいませんよ」

 とはいえ、ヒットした火曜ドラマは、いずれも一度は谷間に入って、第5話、第6話あたりから盛り返すのが定番だ。まだチャンスは残っている。

デイリー新潮取材班

2021年5月11日掲載

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