福原愛が“復活”の参考にすべきは「後藤真希」? 東京五輪が正念場に

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 東京五輪でひと花咲かせたい。そう考えているのは、現役アスリートだけではないだろう。国会議員に知事、各局のキャスターたち。そして、解説者やレポーターとして駆り出される元アスリートたちも含まれるのかもしれない。中でも福原愛さんは、ここが正念場ではないだろうかと思うのである。

 既婚者とのデート報道で好感度は急落。夫・江宏傑さんからも、ついに離婚が請求されたと伝えられている。不倫は否定した愛ちゃんだが、「江氏が協議の場についてくれて感謝」とコメントを発してまた炎上。自分の軽率な行動を棚に上げて、「上から目線」だと批判を浴びている。

 といっても、もともと愛ちゃんが上、いわば「格差婚」というイメージは付いて回っていた。夫の故郷である台湾のテレビ番組でも、夫婦を紹介するテロップは「福原愛さん夫婦」。収入面や戦績、知名度でも、福原さんの方が上。夫の母親からも「金の卵を生む鶏」と言われていたという報道もある。

 改めて福原さん夫婦の結婚会見を見てみたのだが、面白かった。愛ちゃんは終始、「彼が私を支えてくれる」のが魅力と語っている。有名人同士のカップルは、建前でも「支え合って」と結婚報告するのが定番だが、愛ちゃんは違った。「温かく支えてくれる」「応援してくれる」「相談に乗ってくれる」……選手生活との両立についても、夫が支えてくれるなら頑張り続けられそうと答えていたのである。

 そして例のデート相手についての説明は、「精神的に不安定な私を支えてくれる友人」。愛ちゃんが男性に求めるものは一貫しているのだ。「私を支えてくれるかどうか」。支えが必要という言葉だけ見ると、受け身で危うい女性に見える。でも実質は、私ファースト、私の気持ちをいちばん気遣って動いて欲しいという気持ちの表れではないか。もともと上から目線が通用する相手を好きになりがちなのだろう。夫にはサポート役を期待していた愛ちゃん、思い描いていた以上に隔たりがある夫婦関係だったと思われる。

 デート騒動と前後して、江氏のモラハラを報じる向きもあった。真実はいずれ、これからの協議で明らかになるだろう。

女性の不倫に厳しい日本 ゴマキの復活劇に見る「大舞台」の重要さ

 潔白を訴えている愛ちゃんだが、奔放な行動を撮られてしまった以上は分が悪い。特に、日本は女性の不倫に厳しい。矢口真里さんやベッキーさんは、いまだに好感度を回復できていない。グレーな行動という点では、「竹林不倫」のフジテレビ元アナ・秋元優里さんもそうだが、彼女も裏方に異動となった。

 一方で、不倫しても復活できた珍しい女性もいる。後藤真希さんである。格差婚、子持ち、夫のモラハラ疑惑、そして相手は一般男性と、愛ちゃんの報道と重なる部分が多い。ゴマキは元々やんちゃキャラで、不倫も想定内。そんな声もあったが、即座に事実と認めて謝罪。いったん表舞台から身を引いた。しかし1年後にテレビ東京の音楽番組で復帰し、AKB48と共演。全盛期を思わせるパフォーマンスの高さと美貌で瞬く間に話題を沸騰させた。現在はゲーム実況やファッション関連など、仕事には安定して恵まれている。結局離婚もしていない。

 だから思う。後藤真希さんのように復活したいのであれば、愛ちゃんにとって真に必要なのは、「自分を支えてくれる男性」ではなく、自分の価値を高く売り続けられる場所だ。おそらく起業したのは、その目的もあっただろう。しかし、仕事の相談を理由に既婚者と遊んでいたのがバレた今、新会社のイメージダウンは免れない。もとより会社社長というよりは、元祖天才卓球少女という肩書の方がわかりやすい。

「自分の価値を高く売り続けられる場所」を取り戻すための大舞台。となると、東京五輪はうってつけであり、最初で最後のチャンスに違いない。開催までに夫婦間の決着をつけ、華やかなカムバックへの道筋をつけたいのではないだろうか。

 今の日本卓球界の選手層は厚く、メダルの期待がかかる。彼らと親交も深かった愛ちゃんが、解説者として第1候補に挙がることは想像に難くない。今回の報道はどうあれ、解説の丁寧さやわかりやすさには定評があった。夫の江氏も、彼女の帰国は東京五輪のためだと語っていたし、当時何らかの打診はあったと思われる。ただ、まさか知らぬ男とデートしていたとは思いもよらなかっただろうが、それもまた愛ちゃんの強さだろう。さすが世界規模のアスリートは、強心臓だな、と。その強さをもって、東京五輪の仕事をもぎとれるのか。金メダルの数だけでなく、「金の卵を生む鶏」の再生にも注目といったところである。

冨士海ネコ

2021年4月29日掲載

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