サウナだけじゃない問題噴出の池田市長に不信任案 否決なら問われる市議たちの見識

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“製造者責任”

 冨田市長は昨年11月、大阪維新の会を離党している。市長は維新と表面上、無関係ということになっている。

 その維新は「少なくとも賛成することはない」と見られているようだ。否決か欠席する可能性が取り沙汰されている。

「冨田市長が維新を離党したのは、百条委の調査などで党に迷惑をかけないためだと思われます。ところが、いざ不信任案が可決されて市議選となれば、『かつて冨田市長は維新の市議だった』ことを思い出す有権者も少なくないでしょう。維新が『今は無関係だ』と訴えても、それこそ“製造者責任”を問題視する有権者もいるはずです。維新の責任は大きいと言わざるを得ません」(同)

 市役所によると、市議選を行うと5100万円から5400万円、市長選の場合は3000万円台の予算が、それぞれ必要になるという。原資は池田市民の税金である。

 結局のところ、市議会の最終日に冨田市長が頭を下げ、「市政混乱の責任を取って辞職します」と表明するのが最良の選択であることは言うまでもない。

追記:3月29日の午後6時すぎ、池田市議会は市長の不信任案を否決した。

デイリー新潮取材班

2021年3月29日掲載

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