女性蔑視投稿で炎上の呉座勇一氏 知人は「彼は食事中もスマホを手放さないSNS中毒」

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重鎮が居並ぶ会合中、ずっと下を向いて……

 呉座氏は好戦的な論者として知られ、その鋭い舌鋒(ぜっぽう)からネット上では「人斬り呉座抜刀斎」と称されていた。ある出版関係者は、「『人斬り呉座』の名前は本人も喜んでおり、ナルシストな側面を感じた」と話す。

「2016年に刊行した著書『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』(中公新書)が50万部のベストセラーとなってからは、次第に大物感を出すようになりました。本人も、中公新書の担当編集を怒鳴りつけたって周囲に自慢していたくらい。若手で50万部なんて前代未聞だから許されていたのです」

 別の知人は、「完全なスマホ中毒だった」と振り返る。

「日文研の重鎮が何人も出席していた大事な会合でも、ずっと下を向いてスマホを弄(いじ)っている。あんまり熱心なので、後ろを通ったときにこっそり覗き込んだら、Twitterを開いていた。卓上で何が話されていても上の空、食事が供されてもスマホを打ち込み続ける姿は鬼気迫るものがありました。目上の研究者が並ぶなか、失礼な態度が許されるなんて、やはり売れっ子は違うと思ってしまった」

 そして、こう悔やむのだった。

「アカウントを公開制限していたというが、フォロワーが4000人もいたし、アンチフェミニストで有名なネット論客ともつながっていることは周囲に知られていた。こんなことになるなら、無理やりにでもスマホを手放させればよかったです」

まとめページ消失で囁かれる“陰謀論”

 炎上が続くなか、24日にはTwitterでの発言をまとめるサイト「Togetter」に作られた、呉座氏の問題投稿と北村氏に関連するページが、次々と「利用規約に基づき非公開」となったことも物議をかもしている。

 呉座氏の投稿へのコメントなどには北村氏への度を越した中傷や脅迫があり、通報が相次いだためと見られているが、「差別発言の隠滅が図られたのでは」とフェミニスト界隈で訝しがる声も出ているという。

 あるネット言論関係者は「フェミ対アンチフェミの構図を煽っている黒幕がいる」と陰謀論を展開する。

「まとめページ削除でいちばん得をしているのは、今回の騒動の経緯などについて、有料記事を公開しているネット論客だろう。呉座氏は利用されただけ。商売繁盛で、まさに漁夫の利だ」

 呉座氏は過去に、女性歌手の松任谷由実氏(67)をTwitter上で中傷したことで炎上した政治学者の白井聡氏(43)について、こうつぶやいていた。

《居酒屋談義の感覚でつぶやく人は多いよね。内輪で陰口言っているつもりだったのに相手まで届いてしまい、予想外の反論を受けてパニくり醜態をさらす》

 まさに今回の騒動を言い当てているようで、「ご自身の事でしたか」「ブーメラン」とネット界隈でささやかれている。

ライター・吉田草々

デイリー新潮取材班編集

2021年3月28日掲載

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