大阪桐蔭、今年は史上最強の呼び声も…プロ注目の逸材が溢れる“恐るべき戦力”

スポーツ 野球 2021年2月20日掲載

  • ブックマーク

 現在の高校野球で、トップに君臨し続けているチームと言えば、間違いなく大阪桐蔭になるだろう。2008年夏に、初出場初優勝以来17年ぶりに甲子園優勝を果たすと、12年、18年と2度の春夏連覇を達成。チームの指揮を執る西谷浩一監督の甲子園7度優勝は歴代最多の数字であり、また多くのOBがプロでも主力選手として活躍している。甲子園で勝ちながら、プロ選手も輩出するという意味では、かつての黄金時代を築いたPL学園に匹敵するといえる。

 そして、選抜高校野球出場を決めている今年の大阪桐蔭も、歴代のチームと比べても遜色ない……いや歴代最強とも言っても過言ではない戦力を誇っている。まず、過去最高との呼び声も高い投手陣を牽引するのが松浦慶斗、関戸康介の左右の二枚看板だ。

大型サウスポーと評判

 松浦は宮城県石巻市出身。東日本大震災の影響で北海道に転居となり、中学時代は旭川ボーイズでプレーしていたが、当時から大型サウスポーと評判だった投手である。1年秋から背番号は二桁ながらベンチ入りすると、昨年夏に行われた甲子園交流試合でも東海大相模の強力打線を相手に2回をパーフェクトピッチングと好投。大阪府の独自大会では150キロをマークしている。

 186cmと長身ながらフォームのバランスが良く、スピードだけでなくコントロールも安定している。走者を背負ってからの投球に課題が残るものの、高校生サウスポーでは筆頭と見られている存在である。

 右腕の関戸も明徳義塾中学時代から140キロ台中盤のスピードをマークし、野手としても評判だった逸材だ。小さな故障が多く、松浦と比べると公式戦での実績は乏しいものの、昨年夏には早くも154キロをマークし、スカウト陣を驚かせてみせた。

 下半身の使い方も腕の振りも強さと柔らかさがあり、躍動感あふれるフォームから投げ込むストレートは勢い十分。選抜高校野球での甲子園球場の歴代最速は、平生拓也(宇治山田商→西濃運輸)と、高校の先輩である藤浪晋太郎(阪神)がマークした153キロだ。関戸がその記録を更新する可能性も十分秘めているだろう。

 この二人以外にも、他の学校であれば、エースクラスの投手が控えている。竹中勇登は中学時代から評判の本格派右腕。ストレートはコンスタントに140キロを超えるスピードがあり、変化球のコントロールが安定している。昨年秋の近畿大会では3試合に登板して、松浦、関戸を上回る成績を残した。

 また、来年のエース候補と見られている新2年生の大型サウスポー、川井泰志も好素材だ。まだ、細身ながら186cmの上背で長いリーチを柔らかく使える腕の振りが光る。昨年秋は130キロ台中盤が多かったが、体が大きくなれば楽に140キロ台は超えてくるだろう。もう一人の3年生、西川音羽は140キロ前後のスピードを誇る本格派であり、投手陣の層の厚さは他のチームと比べても頭一つ以上抜けている。

次ページ:5割を超える打率

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]