「河野行革大臣」Twitter騒動を検証 「デイリー新潮」も“ブロック”されるのか?

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テレビ番組でもブロックを正当化した河野氏

 ほかにも朝日新聞記者と名乗るアカウントが、河野氏にブロックをやめるよう呼びかけたが、翌日にはすぐさまブロックされたと報告するなど、この数日Twitter上では河野氏のブロック事例が次々と挙げられ、盛り上がっているのだ。

 18日、BS-TBSの報道番組「1930」に出演した河野氏は、キャスターから「ブロック問題」について聞かれてこう答えた。

「道を歩いている時に見ず知らずの人にいきなり罵声を浴びせたり、そんなことしませんよね。Twitterも私は同じことだと思うんです。いきなり見ず知らずの人を誹謗中傷するような人と、私はTwitterで会話をする必要も感じません。ですから、そういう人はブロックをする。政治家のアカウントを見ると誹謗中傷するのを目的でそこに書き込んでいる人が多いんです」

「Twitterを楽しくやろうよという人からしてみると、そういう人がいきなり来て誹謗中傷を書き込んでいくというのは、決して好意的な感じはしないと思います」

唐突にNHKを“デタラメ”と批判したが……

 だが、1月20日に彼がつぶやいた内容は決して“楽しい”内容ではなかった。

〈うあー、NHK、勝手にワクチン接種のスケジュールを作らないでくれ。デタラメだぞ〉

 早朝、NHKを観ていた河野氏は、番組が「早ければ5月ごろから一般の人の接種を開始する案も出ている」と報じたことにいきなり噛みついた。すると、200万超の彼のフォロワーたちも反応。このツイートは9万回以上リツイートされ、「NHKはフェイクニュース」などの批判が溢れる騒ぎになった。だが、あるNHK記者はこう反論する。

「ウチが伝えた内容は普通に厚労省の公表資料に出ていたスケジュールです。そもそも、番組はスクープとして報じたわけでもなく、淡々とワクチン接種の流れについて解説していただけ。彼は以前からウチのことが嫌いなのです。昨年5月に、防衛省が『イージス・アショア』を事実上断念したと報じた時も、翌日、“フェイクニュース”とつぶやいて批判してきた。実際はその通りに動き、自ら配備停止を表明したのですがね」

 言いたいことをつぶやき、気に入らない意見はシャットアウトする。河野氏のTwitter上でのふるまいを見ていると、こんな調子でリーダーシップを取ってコロナ禍を収束できるだろうかと心配になる。

 本稿を配信する前に、試しに河野氏のTwitterを「デイリー新潮」のアカウントでフォローさせていただいた。果たして河野氏は、またもやブロックしてくるのか。動きがあればまたご報告させていただく。

週刊新潮WEB取材班

2021年1月26日掲載

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