「森七菜」「小芝風花」今年突き抜けそうな女優の共通点は?

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 今年の干支は丑。丑年は前年に撒いた種が芽吹いて成長する時期ともいう。そんな「丑」にあやかって、2021年にブレイクしそうな女優を放送作家兼コラムニストの山田美保子さんに占ってもらった。

「私が最初に名前を挙げたいのは森七菜(なな)さんです。というのも、彼女は19歳ながら独特の存在感を持ち、同世代の女優の中でもピカイチ。16歳の時に、ほぼ同じタイミングで映画とテレビドラマにデビュー。天性の表現力をお持ちのようで、とにかくオーディションに強いんです。園子温や岩井俊二といった映画監督たちも“この子しかいない”と絶賛するほどですよ」

 演技力には定評があり、

「いじめを受けて懊悩し自殺を図る生徒役など、難しい役も難なくこなします。昨年はNHKの朝ドラ『エール』でヒロインの妹という重要な役を演じ、続いてTBS系の連ドラ『この恋あたためますか』で早速、初の主演を果たしました。新海誠監督のヒット作『天気の子』でも声でヒロイン役を演じましたが、ここでもオーディションへの強さを発揮して、約2千人の中から選ばれています」

 森は歌唱力も抜群で、昨年1月公開の映画「ラストレター」では主題歌を担当。マルチな活躍が期待大という。

 続いては、山田さんが森と「甲乙つけ難い」と高く評価する清原果耶(18)だ。

「12歳の時に所属事務所主催のオーディションでグランプリを獲得し、翌年にはNHK朝ドラ『あさが来た』で女優デビューしたシンデレラガール。女中の役でしたが、同じ役柄で共演した友近(47)に見劣りしない、存在感のある演技が話題になりました」

 今年は5作の出演映画が公開されるほか、春にはついにNHK朝ドラ「おかえりモネ」で主演を張るという。

 次は妹の萌歌(もか)(20)とともに活躍する上白石萌音(もね)(22)。

「超美人というわけではないものの、等身大の親しみやすいキャラで好感度は抜群。例えば“少々鈍臭いけどひたむきな頑張り屋”みたいな役を演じさせたら、同世代で彼女の右に出る女優はいないと思いますね」

 女優デビューは、11年に放送されたNHK大河「江~姫たちの戦国~」。その後はミュージカルや映画にも活躍の場を広げたが、

「去年は『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)で連ドラ初主演。12月にはトーク力を買われてバラエティ番組『世界くらべてみたら』(同)のMCにも抜擢されました。もちろん本業も順調で、今月から主演ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(同)が、夏以降には同じく主演のNHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』が始まります」

 最後は小芝風花(23)。退所者が相次いでいることでも話題のオスカープロ、その“期待の星”である。

「整った顔立ちですが、それに甘んじることなく、役作りにも熱心です。清原果耶も出演していたNHK朝ドラ『あさが来た』では、なんと同じ女性の14歳から34歳までを演じました。後半の撮影では中年女性のリアリティを出そうと、わざわざ体重を増やしたそうです。演技に対する真摯な姿勢は、20代とは思えません」

 共通項は、デビュー間もなくNHKの朝ドラで顔を売っていること。芸能人にも絶好の場を提供する“みなさまのNHK”。人気女優への登竜門を経て、抜け出すのは果たしてどの顔か。

週刊新潮 2021年1月14日号掲載

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