「LINE」を傘下に持つ「ネイバー」日本進出、過去に「撤退2度」で3度目もあるか?

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「ネイバー」日本進出、 「2度あることは3度ある」か?

 ソーシャルネットワークサービスのLINEを傘下に持つ韓国検索大手のネイバー(NAVER)が日本の検索サービス市場への再進出を検討する。

 ネイバーはこれまで2度、日本に進出したが、シェアを確保できないままサービスを終了した。日本で圧倒的なシェアを持つLINEの基盤と経営統合が進められているヤフー・ジャパンのノウハウを活用したい考えだ。

日本進出と撤退

 ネイバーは2000年、日本に進出し、翌年、検索サービスを開始した。

 当時、日本ではヤフー・ジャパン、インフォシーク、NTTグループのGooのほか、サービスプロバイダ各社がポータルサイトを運営しており、米グーグルが日本でのサービスを開始した。

 様々なポータルが競い合う市場で、収益が伸び悩んだネイバーは、MSNが日本でサービスを開始した2005年、日本語ポータルサービスを終了した。

 その後、2007年、日本で検索事業を再開すると発表、2010年にはライブドアを買収し、11年にLINEサービスを開始した。

 ネイバーの李海珍会社氏は、2011年3月、出張先の東京で、東日本大地震の被災者が家族や親戚などと連絡を取ろうとする姿を目にした。まだ電話回線が完全には回復していなかった。

 李会長は、韓国で普及していたカカオトークを模倣したLINEサービスを発案、子会社のNHN Japanが開発を担当した。韓国語に特化したカカオに対し、日本、韓国、中国、米国などさまざまな国籍者が開発に参加した。

 LINEは日本を中心に各国に広がって、13年1月には登録者が1億人を突破したが、一方のネイバーは同13年7月、不正アクセスでユーザーのIDやアドレス、パスワードが流出した可能性が浮上したことから日本国内の全アカウントのログインを遮断して一部サービスを停止、同年12月、日本国内のポータルサービスを終了し、唯一残したネイバーまとめも今年9月に終了した。

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