韓国で「鬼滅の刃」フィーバーに「転売ヤー」ホクホク 反日不買なのに関連グッズ大高騰

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パクリゲームが大批判されたが、擁護派も登場し……

 アニメグッズはマニアだけで無く、韓国では3年ほど前から訪れた「日本風ラーメン第2次ブーム」にも影響している。

 若者が飲食の新規事業を行う上で日本風のラーメン屋が憧れの職業になっているのだが、そのラーメン屋(のみならず居酒屋、漫画喫茶も含め)には、必ずと言っていいほど日本の人気アニメグッズがオブジェとして飾られている。

 そのグッズ販売に関係する業者たちも口を揃えて「今回の鬼滅ブームはワンピース以来のブーム」と語っている。

 そして彼らは、12月に「鬼滅の刃・無限列車編」が韓国で公開されるのをメドに、日本から「鬼滅の刃」関連グッズを“無差別に仕入れる”と打ち明ける。

 2020年4月には「鬼滅の刃」のストーリーからキャラクターまでそっくり真似た「鬼刹の剣」という丸パクリRPGゲームまで登場し、ファンから大きな不興を買った。

 もちろん発売後、すぐに販売中止になったが、これを裏返せば、「鬼滅の刃」はそれほど信仰心の厚いファンを集めているということになる。

 とはいえ、おかしなもので配信を中止すると擁護する者も出始め、「鬼滅の刃をオマージュしたとは思わないのか?」「ゲームを楽しむ自由はないのか?」といった意見も多く見受けられた。

 押し並べて、「鬼滅」狂騒を象徴する“事件”だろう。

 昨年来、文大統領自身が旗振り役となって進めた反日不買も、特に若者層からの評判は芳しくなく、「選択的不買」など、不買を揶揄する言葉さえ生まれている。

 転売ヤーがはびこり、丸パクリゲームまで登場した「鬼滅」狂騒もまた「選択的不買」の一現象であり、文政権への異議申し立てに他ならないのだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年11月2日掲載

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