報道界の良心? 日テレ藤井貴彦アナにフジ伊藤利尋アナ…癒やしの「おじアナ」ブームが到来か!?

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青木や上重、ハセン…「おじアナ」ブームを後押しする若手男性アナの「カン違い」ぶり

 彼ら「おじアナ」への安心感は、他の男性アナたちへの失望感の裏返し。そんな側面もある気がする。局アナで名前を売った後、フリーになってタレント化する女子アナたちには慣れた。でも最近では、男性アナも「チヤホヤされたい」欲を隠さない。藤井アナの後輩である青木源太アナは、筋トレとジャニーズ愛を持ちネタにフリーに転身。日テレにはABCマートの創業者から利益供与を受けていた上重聡アナ、手越祐也と未成年合コンをしていたラルフ鈴木アナなど、どうにもカン違い感が否めないアナウンサーが多い。一方TBSには料理ができない後輩を「だからモテない」といじる、モラハラ臭漂うエピソードを繰り出す「グッとラック!」の国山ハセンアナがいる。これはキャラだ、番組を盛り上げるためのサービス精神だ、という部分もあるだろう。でもそれ以上に彼らから滲み出てくる、俺は特別、という感覚。そういう暑苦しさは、受け止めるだけで疲れてしまう。コロナ禍ではなおさらだ。

 そう思うと藤井アナも伊藤アナも安住アナも、おじさんだからこそのあきらめが良い方向に作用しているのかもしれない。女子アナでもない、もう若くもない、でも大御所というほどでもない。だからこそ、妙な爪痕を残そうと野心にもがくことも、誘惑に負けることもない。ただ番組と誠実に向き合うだけ。そんな冷静さと情熱のバランスが、視聴者にとっては心地よい。アナウンサーに人気はいらない、と言ったのはまさに安住アナだが、おそらく彼らの名前は今年もランキングに挙がるだろう。さて、藤井アナがどんな顔でそのニュースを読むか、楽しみである。

冨士海ネコ

2020年10月16日掲載

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