衆議院解散は9月29日? 永田町を駆け巡った“怪LINE”の中身とは

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 安倍総理辞任表明からわずか数日、「菅総理」に自民党が傾く中、同時に吹き始めたのはまさかの「解散風」だった。

 政治部デスクが解説する。

「安倍総理が辞任会見を行った週末の共同通信による調査で、安倍政権支持率が前回から約20%増の56・9%、自民党への支持率が約13%増の45・8%に跳ね上がったのです。辞め方が同情され、世間に受け入れられたのと、安倍総理に海外首脳から賛辞や惜しむ声が寄せられていることが一因だと思われます」

 日経・テレビ東京の調査でも似たような結果に。これぞ手の平返しの支持率V字回復は、自民党からすれば不幸中の幸いだろう。そこへ、怪文書ならぬ“怪LINE”が永田町関係者に出回り始めた。9月から12月までの政治日程を細かく記した文言がLINEで流布されているのである。注目すべきは9月で、

〈29日(火)参本、代表質問、衆議院解散〉

 10月の項には、

〈25日(日)総選挙投開票〉

 とある。つまり、9月29日解散、10月25日投開票の日程が記されているのだ。

「この日程表は自民党の職員が作成したと言われており、“下村カレンダー”と呼ばれています。選対委員長の下村博文さんが作らせたのではないか、というのです」(同)

 衆院議員の任期は来年10月。直前の夏には東京都議選が予定され、創価学会を支持母体とする公明党はその前後で衆院選が行われることに難色を示している。

 すると、解散時期は自ずと限られるのが現実だ。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。

「次期総理が安倍政権後の“リリーフ”ではなく本格政権だとお墨付きを得るためには、選挙をしなくてはなりません。いよいよ解散が現実味を帯びてきました」

 先のデスクによれば、

「10月25日は大安で縁起も良いのは確か。高支持率も手伝い、新総理のご祝儀相場で勝ちたいのが党の本音ですから、この日程に限らず早期解散を模索するでしょう。野党は“やらないわけがない”と戦々恐々。ですが、コロナ禍で解散をすれば、多くの国民から批判されるのは必至です」

 狼煙は上がるか否か。

週刊新潮 2020年9月10日号掲載

特集「日々没する国ニッポン『菅義偉』総理への道」より

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