「愛の不時着」ヒョンビン写真集は幻に…ヒョンビン担当者、答える

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肖像権はヒョンビン本人にも所属事務所にもなく、韓国軍海兵隊に

 ただ、当時の肖像権はヒョンビン本人にも所属事務所にもなく、韓国軍海兵隊にあった。そのため、民間会社による写真集であるにも関わらず、グラビア撮影も個人へのインタビューも海兵隊の兵の同意を得たものとして行われている。「写真集発売にあたり、一切関与していない」と所属会社は立場を表明し、あたかもヒョンビンサイドが製作したかのように誤解されていることを不服とした。

 写真集の出版元であるプラネットメディアは「2005年から陸・海・空軍に関する本を出版しているミリタリー専門出版社」。前回の出版時に、「肖像権や収益に関する部分は、ヒョンビンや他の海兵隊員とは無関係だ」と説明。さらに「民間の出版社が自主的に製作し、海兵隊側の協力を得ていることもあり、特に問題視しなかった」と肖像権に対する自社の立場を表明していたという。

 当時の写真集に未収録写真を追加して復刊される予定だった『ヒョンビン、海兵隊の日々』は、「愛の不時着」症候群に後押しされ、発売前から予約が殺到していた。

 このような日本での現状にヒョンビンの所属会社関係者は、記者の取材に、「除隊後も写真集を復刊して利益を追求するのは明白な肖像権侵害だ」と強調。2014年にイースト・プレスから写真集が発売された当時も所属事務所に対する告知や事前協議もなく、朝日新聞出版は所属会社も合意済みであると誤解したもの」と説明した。

 この分野に詳しい韓国のエンターテインメントの担当者は、「前回の写真集の際は、韓国の出版元であるプラネットメディアが版権を独占した状態で、それを販売した可能性が高い。事務所にも写真家にも相談はありませんでした。そして今回、版権を持っているとされる出版社と日本の出版社との間に契約が成立しているならば、所属事務所や写真家を通じなくても日本での出版は合法的に可能だと思います」
 もっとも、「事務所としては、版権自体はどこにもないものと思っていました。プラネットが勝手にそれを売買していると見られるので、その関係者を見つけるのが急務ではないでしょうか」と付け加えている。

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