「キングダム」がお手本!? こじるりの熱愛発覚に見る一歩上ゆくレベルの「あざとさ」

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 聞いてもいないのに、「わたし少女マンガより少年マンガの方が好きでー」と男性の前で語り出す女性はあざとい。男性好みの話題もわかる話しやすい私、というアピールが透けて見えるからだ。だから彼女たちが挙げるタイトルは、最大公約数というかその時に流行ったメジャー作品ばかり。「ONE PIECE」「鋼の錬金術師」「進撃の巨人」…そして少し前は「キングダム」一択だった。あざといタレントとして有名なこじるりこと小島瑠璃子も、まさに「キングダム」ファンを公言していた一人だ。そしてなんと作者である原泰久氏と、19歳差の恋愛を実らせたという。

 かつてはモデルやジャニーズと浮き名を流し、イケメン好きを公言していたこじるり。まさか二回り近く年上の男性と交際とは誰も思わなかっただろう。最近では自分の年収に引かない人がいいと発言していたが、確かに原氏の経済力は相当なものである。単行本のヒットだけでなく、アニメ化や映画化なども合わせた収入は50億円ともされ、玉の輿かと早くも話題だ。初めて会ったのは去年の対談だそうだが、当時は原氏に妻子がいた。離婚後にこじるりが猛アタックして交際にこぎつけたと報道されている。

 ファンを公言して恋愛関係に。この手法はTHE YELLOW MONKEYの吉井和哉と結婚した眞鍋かをりや、ゲスの極み乙女。・川谷絵音と不倫したベッキーもそうだった。仕事にかこつけて秋波を送る。こじるりも眞鍋もベッキーも、頭の回転の速さと要領の良さ、そして数秒でリアクションを決めるワイプ芸でバラエティを席巻した女性たちだ。恋愛に関しても効率主義の女性たちなのかもしれない。

 だからといって、どうせこじるりがあざとく仕掛けたのね、と言うのは早計である。確かに原氏の離婚時期がはっきりせず、略奪ではと囁かれているのは事実だ。しかしこじるりのあざとさの本領は、熱愛発覚後にこそよく出ていると思うのである。

アッコは×、三村は○…芸能界の戦国時代を見抜いた立ち回りは「キングダム」で学んだ!?

 おそらくこじるりは、真実がどうであれ、略奪愛と疑われるリスクをよくわかっていたと思う。コロナ禍に福岡まで行ったことも批判されている。だからこそ、交際発覚後に誰にどんな情報を流すかは、相当考え抜いたと思うのだ。一歩間違えば、自分のタレント生命が消える。ベッキーや矢口真里のように。だからこそ、後々のことを考えた情報戦略をしいたように見える。

 象徴的なのは、同じ事務所の先輩でも和田アキ子には言わず、さまぁ~ずの三村には話していることだ。芸能界のご意見番として勢力をふるっていた和田も、最近ではパワハラだ時代錯誤だと批判を受けることも多い。世間の流行りごとに疎い方が大物芸能人という感覚もあるのだろう、よく和田のモノマネ芸人が「で、君は何をしてる人なの?」と声真似をする様子は、和田の大御所たるプライドをよく表しているように見えた。となると、「キングダム? それって何なの?」と言われる可能性は大だ。交際を報告しても説明に手間がかかり、思ったほど視聴者から賛同を得られない。でも芸能界内の伝播力は高い。それでは略奪愛疑惑は薄まらないどころか、妙な尾ひれがつくと思ったのではないか。

 一方、三村は芸歴が長いだけでなく、若者にも主婦層にも人気が高い。彼がちょっと交際報道をいじって、軽やかに祝福してくれれば万々歳。ネットニュースも嫌な憶測だけにはならないだろう。そうこじるりが考えたとしてもおかしくない。実際、三村とのラジオで「人格者です、尊敬から(恋愛に)」と原氏への想いを語ったことで、「交際を認めた」との報道一色になった。略奪疑惑や福岡遠征をつつく媒体も少ない。さらにこじるりは「三村さんには言いたいんで」と彼を特別扱いしただけでなく、撮られた際に着ていたバナナマンのライブTシャツも、「大好きな服だから」とぬかりなくアピールしていた。好感度が高く、情報番組でMCも担う芸人たちを囲うこじるり防護壁。「キングダム」史上最も聡い軍師・李牧もびっくりの情報巧者ぶりではなかろうか。

 さらに三村とのラジオ同日、ピーターの誕生日祝いでマツコ・デラックスやミッツ・マングローブとも合流している。視聴者の支持が高い彼らこそ、お茶の間情報の要。もともと親交が深かったというし、一報入れておけば見当違いの批判を上手くいなしてくれるはず。そう頼りにしていたのではないだろうか。

 芸能界は、結果が全て。樋口可南子も鈴木保奈美も椎名林檎も、略奪愛だろうと結果を出していれば、とやかく言われない。逆にどんなに好感度があろうと、初動を間違えて大きく後退するベッキーや矢口の例もある。こじるりが潔白かはともかく、周囲の力関係の見極めと、強い味方で囲う情報戦は見事だと唸るばかりだ。彼女は今日も「キングダム」を読みながら、芸能界の生存戦略を練っているのかもしれない。

冨士海ネコ

2020年8月16日掲載