室井佑月の理不尽な「永寿病院」批判 過去にはデマ発信で“詫び状”も

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 かつては恋愛・性愛小説家。今ではテレビの中で愛のないコメントばかり出しているのが“作家”の室井佑月サン(50)である。先日も、コロナで苦しむ病院に対し、「反省すべきだ」と吠えてみせたが、反省すべきは一体……。

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 小説はここ10年以上出していない。TBS関係者によれば、

「今はうちの『ひるおび!』に週1で出演。ギャラは1本15万円前後では。『金スマ』にも毎週出ていて、これは1本20万~30万円くらいでしょうか。他にもラジオのレギュラーもありますから、月100万円以上の売り上げはあるでしょう」

 そんな、専らコメンテーター稼業で忙しい彼女が“炎上”したのは、7月2日の「ひるおび!」。前日、コロナ患者のクラスターが発生した台東区の永寿総合病院院長が会見を行い、看護師らの手記も公開したというニュース。

 これについて、コメントを求められた彼女は、「美談を出してきて、すりかえっぽく感じる」「こんなにコロナの患者を出したことはまず責められるべき。反省すべきなんだよね」と宣(のたま)う。慌てて別のゲストが反論するが、「病院から広がるなんてやめてほしい」「もっと注意しなければいけなかった」となおも、病院叩きに終始したのである。

福島についても…

「ちょっと異様でした」

 と当日、番組を見ていた作家の吉川潮氏が言うように、これが一斉に非難を浴びたのは当然と言えば当然。

 コロナは未知の経験で、完璧な対応を求めるのはあまりに酷だし、そもそも、当の院長も責任は自覚していて、会見の冒頭で頭を下げて謝罪している。病院に誹謗中傷も相次ぐ中、あえて今、声高に責任追及する意味がどこにあったのだろうか。

「“すりかえっぽい”という発言はショックです。手記は事実を伝えるためのもので、他に意図も狙いもないですから」

 とは、その永寿総合病院の関係者。現在、同院は深刻な減収のため、有志らがクラウドファンディングで支援を募っている。発言はそれに影響を与えたのではないか、とも思うが、

「いや、逆に“あんな発言を気にしないで頑張って”とのツイートがたくさんあった。その点は良かった」(同)

 一般の人の方が、彼女よりバランス感覚があったということか。

 そもそも室井サン、コロナ絡みでは2月にも、日の丸のロゴ入りマスクが発売されているのを見て、「政府のやっていることって、ごっこ遊びにしか見えない」とツイート。が、このマスク、愛知県の民間業者が独自に販売しているもので、政府とは関係がない。業者には彼女の発言に刺激された人による抗議が殺到。室井サンはツイートを消し、業者に詫び状を送る羽目に。もっとも、その業者の関係者は、

「従業員であの文書を謝罪と受け止めている者は一人もいません。自分のせいではない、と言いたいというような文言で驚きました」

 と言うし、

「彼女の福島についての発言を思い出しました」

 とは、いわき市出身の社会学者・開沼博氏。

「原発事故の記憶も新しい頃、“福島は汚染されている。農家はやめて損害賠償請求すればいい”という趣旨のことを述べ、私とラジオで論争になったことも。彼女は、例えば『政府』など、絶対的な悪を仕立て、そこに噛みつくという構図でしか現実を斬れない。傷つく人々への配慮がまったくなく、指摘されると逆ギレするのも特徴です」

 当の室井サンに見解をお伺いしたかったが、返答なし。

 最後に前出・吉川氏が言う。

「それなりの金をもらっているんだから、やっぱりネットの悪口レベルのコメントでは駄目。それができないなら、もうお役御免でいいんじゃないのか」

「反省」もしくは「原点回帰のススメ」である。

週刊新潮 2020年7月23日号掲載

ワイド特集「物語には続きがある」より

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