「横田めぐみさん拉致」を滋さん夫婦に伝えた日

国内 社会

  • ブックマーク

 情報は韓国に亡命した北朝鮮工作員からもたらされた。そこでは不明だった拉致被害少女の名前が、1年半後に「横田めぐみ」とわかる。まだ北朝鮮による拉致が疑問視されていた時代、少女の悲劇を突き止めた一人のジャーナリストは、横田滋さんの家に向かった。

 ***

 1997年1月23日、私は川崎市にある横田滋さん・早紀江さん夫妻の自宅を訪ね、忽然と姿を消した娘さんが北朝鮮に拉致され平壌で暮らしていると告げた。夫妻にとって、20年ぶりの生存の知らせだった。...

つづきを読む