【特別対談】「制裁外交」から見える「盟主」アメリカの揺らぎ(上)

国内 政治

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 杉田弘毅さん(共同通信社特別編集委員)の最新刊『アメリカの制裁外交』(岩波新書、2月刊)が話題を呼んでいる。トランプ政権になって乱発される「経済制裁」は本当の実効性、「武力制裁」と比べての人道性、そしてアメリカ自身に落とす影について縦横に論じた快著だ。

「新型コロナウイルス」の感染拡大にブレーキがかからず、さらに人種問題で揺れるアメリカ。それでも「制裁カード」を手放さないアメリカは、そしてこの国を「盟主」とする国際秩序は今後どうなっていくのか――。

 いまもっとも問われているこのテーマについて、国際関係論や外交史、アメリカ研究が専門の三牧聖子さん(高崎経済大学准教授)と「Zoom」でじっくりと語り合っていただいた重厚な対談を、3回にわたってお届けする。...

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