“テラハ”ロスをいやす「Nizi Project」、熱狂・心のデトックスの最終選考

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TWICE、2PMのプロデューサーが心血を注ぎ…

 Huluで独占配信されるガールズ・グループのオーディション番組「Nizi Project」。切磋琢磨し、ひたむきな成長を見せるティーンエージャーの姿に老若男女は熱狂して時に涙する一方、テラスハウスの不幸な事件で心にぽっかり穴の空いた視聴者の心も新たに埋めているという。6月26日未明の放送で最終メンバーが絞られるタイミングを捉え、その魅力をリポート。

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「テラスハウスとは、リアリティショーとオーディションという違いと、暗さと明るさという対比が色濃くあります」

 と、芸能関係者。

「Nizi Projectは、“暗くない成長物語”と言えるでしょう。“全米が泣いた!”とか映画の宣伝文句でよくあるじゃないですか。オーディションを受けているティーンエージャーと同世代だけではなく、オバさん世代もまた自分の娘を見るような感じでハマっているんです」

 韓国の大手芸能事務所JYPエンターテインメントとソニーミュージックによる共同企画で、2019年夏から日本、ハワイ、LAを含む10カ所でオーディションが始まった。合格者26人を選抜し、4泊5日の合宿トレーニングを敢行し、韓国行きメンバー14人がセレクトされた。プロデューサーとして全権を握るのは、JYPエンターテインメントの総帥、J.Y.PARK(パク・ジニョン)。アーティストとして活躍した後、世界的に活躍することになるTWICEや2PMをプロデュースした人物だ。

 Huluでは、パート1として最初のオーディションから東京合宿、韓国行きメンバー決定までを、そしてパート2では韓国でのテスト、バトル、ファイナルステージを追いかけてきた。その最終選考が、6月26日未明に放送されるということだ。メンバーが何人になるのか、そこで本当に決まるのか判然とはしないが、すでに、2020年11月にデビューというスケジュールは発表されている。

「テラスハウスを楽しんでいた人が“観るものがなくなった”とこぼしているのはよく聞きますが、そういった人たちにもこの番組は響いているみたいです。可愛い娘たちが夢を見て、その実現を一途に追いかけるひたむきさに心奪われる。『エースをねらえ!』とか『アタックNo.1』など往年のスポコンものに共通する汗と涙のリアルな感じもあるんですね。ダンスとか歌をちょっとかじった娘もいれば、全くのド素人だという娘もいるのですが、いずれも信じられないパフォーマンスを見せてくれる。そういった成長する姿は世代を超えて魅力的に映るのだと思います」

 もっとも、日本でも過去にオーディション番組がないわけではなかった。どう違うのだろうか。

「直近だとTBSで、『Sing! Sing! Sing!』というオーディション番組がありました。3シーズン展開してそれぞれ優勝者が出て、いきものがかりの所属する事務所に入る人もいたんですが、鳴かず飛ばず。もちろん今回のプロジェクトはまだデビューすらしていませんが、『Sing! Sing! Sing!』と違って、逸材を見抜く、育てる、というレベルの違いを感じます。もちろん世界を見据えていますし、誰がどうやってどんな風に売っていくのかというポリシーが明確なのも大きいですね」

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