「渡部建」番組降板の裏に「佐々木希」の事務所の影響力 人力舎とトップコートの違い

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人力舎の“社風”と不倫騒動

 要するに民放キー局は、トップコートのためなら渡部建のクビを差しだすことなど、まったく躊躇などないという。

「そもそもお笑い芸人はスキャンダルに弱い側面があります。徳井義実さん(45)や宮迫博之さん(50)といった大物でも、いまだに当時のダメージから立ち直れていません。それどころか、彼らが不在でもバラエティ番組の制作に支障は生じませんでした。視聴者も新型コロナの問題で彼らのことを忘れ去りつつあります。一方の俳優は必ずコアなファンが存在し、『あの役は、あの役者さんじゃないと駄目』という具合に、他の役者では代替が効かないことが珍しくありません」(同・スタッフ)

 一方、渡部建が所属しているのがプロダクション人力舎だ。設立は1977年。創業者の故・玉川善治氏(1946~2010)は青森県に生まれ、地元の中学を卒業すると集団就職で上京した。

 自動車部品を製造する会社に勤めた後、バーテンダーや看板書きなど職を転々。19歳の時に芸能事務所に入ったという、まさに“立志伝中の人”だ。

 とはいえ、これまでに輩出した芸人は錚々たる名前が並ぶ。柄本明(71)、ベンガル(68)、高田純次(73)などが所属した劇団東京乾電池。大竹まこと(71)、きたろう(71)、斉木しげる(70)のシティボーイズ、マギー司郎(74)、竹中直人(64)、ヒロミ(55)がリーダーを務めていたB21スペシャル――という具合だ。

 上記の芸人は、独立を果たした者がほとんどだ。人力舎には「独立してこそ一人前」という伝統があるのだという。会社を去ることを止めようとしない――要するに放任主義なのだ。

「芸人ほったらかしの事務所として、テレビ業界では有名です。上下関係に全く厳しくなく、ギャラは芸人の取り分が多い。オアシズの大久保佳代子さん(49)、光浦靖子さん(49)、おぎやはぎの小木博明さん(48)、矢作兼さん(48)といった方々が、のびのびと仕事をしているのは、視聴者の皆さんもよくご存知でしょう。アンタッチャブルの柴田英嗣さん(44)も人力舎で、謎の休養騒動を引き起こしたり、元妻がファンキー加藤さん(41)と不倫していたことが発覚したりしました。これも人力舎の“社風”と無関係ではないと思います」(同)

 だが、いくら居心地がいいからといっても、浮気相手の女性に1万円を放り投げて世論を呆れさせては元も子もない。妻の芸能事務所が巨大な力を持っていることもあり、まさにテレビ業界から瞬殺されてしまったのだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年6月13日掲載

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