ビートたけしの“TBS支離滅裂反論”に元弟子の嘆き 「殿、どうか目を覚ましてください」

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消えた殿の「ポチ袋」

 そう回顧する石塚さんは遠い目をしつつ、たけしがまだ「裸の王様」ではなく「服を着ていた」頃の黄金の日々を思い返す。

「殿は現金100万円が入った財布と万札入りの特製ポチ袋を常に持ち歩き、いつだって全員分の食事代をおごっていました。『今日は何人いるの?』と訊いてはお店にいるスタッフ全員にポチ袋を配り、軍団にもタクシー代としてそれを渡す。テレビ局の楽屋に子役が挨拶に来れば、お小遣い代わりにやはりポチ袋をあげる。私も弟子入りが決まった夜、軍団の人を通して『これ、殿から』と、そのポチ袋をもらいました。泣けるくらい嬉しかった」

 しかし、ある時を境に石塚さんの日常は金色から鈍色へと変わった。

「殿のお側にいられて毎日が本当に嬉しく、楽しいことばかりでした。殿は人間として本当に格好良かったですから。横井さんが現れるまでは……」(同)

 たけしの仕事にまで容喙(ようかい)する横井氏の傍若無人ぶりの数々は、これまで本誌(「週刊新潮」)で報じてきた通りなので割愛するが、一例だけ挙げると、

「横井さんは殿の財布の中の残金を頻繁に確認するようになり、殿は自由にお金を使えなくなっていきました。自宅の大掃除の際にヘソクリが見つかってしまい、殿が横井さんに『なにこれ!』と問い詰められることもあった。次第に殿から鷹揚さが失われ、ポチ袋を配ることもなくなっていきました」(同)

 横井氏に管理され、振り回されるたけし。挙句に発覚した「保険証詐欺」――。石塚さんはこんな真情も吐露するのだ。

「殿は知らないかもしれませんが、実は5年ほど前に結婚した際、私は本籍地を実家から等々力ベースに変えています。殿の『始まり』からお側にいられなかった分、『終わり』は必ず見届けさせていただきたいと密かに決めていたからです。私にとって殿は、文字通りお殿様というか、神様みたいな存在でした……。殿はどうして私の本心に気づいてくれないのでしょうか。私だけではありません。横井さんに嫌気がさして離れていった人、遠ざけられた人、今でも残っている数少ないスタッフ、皆が願っていることです。殿、どうか目を覚ましてくださいと」

週刊新潮 2020年5月21日号掲載

特集「元弟子を『公開侮辱』! 愛人妻の『保険証詐欺』に支離滅裂な反論 『ビートたけし』哀しき晩節と『TBSの二枚舌』」より

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