新人女子アナの星は誰? 3位はTBS「篠原梨菜」、2位テレ東「田中瞳」、1位は……

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次点はテレ東の……

 その一つが声質だろう。アイドル時代に歌やお芝居をやっていたことも大きいと思われるが、同番組のチーフプロデューサーが5月3日に放送された「はい!テレビ朝日です」(日曜・5:00)で彼女を抜擢した理由として、「アナウンサー試験のときの映像を観て、非常に落ち着いた低音の声をしていて聞きやすかった。この彼女の声ならば、朝の情報番組にふさわしいと思った」と、まさに声が決め手だったと語っているのだ。

 そしてもう一つが“表情の作り方”だ。乃木坂46時代にバラエティ番組の経験を多く積んでいてカメラ慣れしていることが大きいというか。シュチュエーションごとにクルクルと表情を変えていて、バリエーションが豊富なのだ。

 しかもそれはワイプで抜かれているときもそうで、はっきり言って“上手い”のひとことなのだ。

 さらに新人とは思えない巧みな“進行ぶり”も見逃せない。「羽鳥慎一モーニングショー」といえば、コメンテーターとして出演するテレ朝・報道局局員の玉川徹氏の発言がときに物議を醸し、SNSなどで炎上するのが“お約束”にもなっている。

 そしてこの玉川氏と同じくコメンテーターとして出演している長嶋一茂(54)との間で繰り広げられる“舌戦”も名物の一つなのだが、2人のやり取りを見事に取りまとめたり、あるいは玉川氏を上手に制御して番組を滞りなく進行させることに一役買っているのだ。時には玉川氏を相手に自分の意見をちゃんと主張することもあるほどだ。

 対応力も秀逸だ。番組内で吉本興業が研修の一環として乃木坂46の曲で踊っているという話になった際、羽鳥慎一アナ(49)から「踊って」とリクエストされてもまったく躊躇せずに乃木坂46の曲を踊ったりと、サービス精神も満点なのだ。

 この4月からは先輩の大下容子アナ(50)や弘中綾香アナ(29)とともに「TELASA(テラサ)」(テレビ朝日とKDDIがタッグを組んだ新しい動画配信サービス)のPR番組に出演したり、産休に入った松尾由美子アナ(40)の後任として「林修の今でしょ!講座」(火曜・19:54)の進行役を任されるなど、活躍の場をさらに広げている。2年目のさらなる飛躍も期待できるという意味も込めて文句なく、堂々の第1位である。

 以上の3人が去年東京の民放キー局に入社した女子アナの活躍度ランキングベスト3だ。そしてわずかに3位に届かなかったが次点として注目したいのがテレ東の森香澄アナ(24)だ。そのインパクトは実に圧巻だった。

 昨年10月22日に放送された「内村のツボる動画大賞」(不定期放送)の中で欅坂46のデビュー曲「サイレントマジョリティー」を振りつきで歌う動画が流されたのだが、まずその歌の上手さ加減に出演者一同があっけにとられたほど。

 そしてこの動画のフルバージョンをYouTubeのテレビ東京公式チャンネルで公開したところ、現在までに190万回以上の再生回数を記録したのだ。

 この歌の上手さを買われて昨年秋からは「THEカラオケ★バトル」(日曜・19:54)の司会に起用されたほか、年明けからは「ウイニング競馬」(土曜・15:00)の司会にも抜擢(競馬関係者からの声も上々のようだ)、さらにこの春からは「よじごじDays」の木曜日メインパーソナリティも担当することになった。怒濤の勢いで追い込んできた感のある森アナにこれからも期待したい。

“うさぎとかめ”の話ではないが、自分は地道に歩んで成長するタイプだと思えば、今回名前が出なかった面々も、焦る必要はまったくない。勝負はまだまだこれからだ。

上杉純也

週刊新潮WEB取材班編集

2020年5月21日掲載

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