コロナ禍で「橋本環奈」らにモザイク続出 ダウンタウンDXの奇妙な映像のナゼ

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再放送も楽じゃない

「この日、彼女は裏番組の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS)に出演していたんです。いわゆる“裏かぶり”というやつで、業界では同時刻に局をまたいで出演することがタブーとされているんです。ただ、TBSだってこの日は、“ジャニーズSP”という名の再放送でした。TBSのほうが先に許可を得たのでしょう」(同)

 他には誰にモザイクが?

「小池栄子さんにもモザイクがかかっていましたが、彼女も同様に『カンブリア宮殿』(テレビ東京)との裏かぶりですね。他には、加勢大周、高部あい、高知東生……」(同)

 加勢らはわかりやすい。いずれも薬物による逮捕歴がある。

「それと野久保直樹と細川茂樹ですね」(同)

 おバカタレントとしてブレイクした野久保は、つるの剛士、上地雄輔と共におバカユニット「羞恥心」を結成し、歌もヒット。俳優としても活躍していたが、パッタリと表舞台に出なくなった。

 細川も、05年の大河ドラマ「義経」(NHK)と同時に、当時33歳の最年長ヒーローとして「仮面ライダー響鬼」(テレビ朝日)に主演するといった離れ業が話題となり、その後もドラマはじめ、バラエティでは“家電俳優”として活躍していたが、最近は見ることも減った。

「2人とも、所属事務所とのトラブルが尾を引いているのでしょう。出演時に所属していた事務所に許諾を求めても、円満退所ならともかく、そうでなければ答えようがないというところもあるでしょうからね。再放送するに当たっては、出演者全員の所属事務所の許諾が必要となるのは言うまでもありません。ましてや『ダウンタウンDX』のように、“ガヤ”の映り込みが多いときにはなおさら大変です。聞いた話では、元NHKアナの生方恵一さんをゲストに呼んで、例の“ミソラ事件”の映像を使ったときは大変だったそうですよ」(同)

 ミソラ事件とは、1984年の紅白での出来事だ。この年、「普通のおばさんになりたい」と、この紅白で引退を宣言していた都はるみが大トリを務めた。「夫婦坂」を歌い終えた彼女にアンコールの声援が鳴り響き、紅白史上初のアンコールで「好きになった人」を熱唱。異様な盛り上がりの中、総合司会の生方アナは、客席に向かいこう言い放ったのだ。

「もっともっとたくさんの拍手を! ミソラ……」

「よりによって、歌謡界の女王・美空ひばりの名をあげかけたことで、当時は非常に話題となりました。それでNHKに過去映像を借りたのですが、たとえ1秒であっても、全員からの再利用の承諾を書面で求められたそうです。なにせ紅白のエンディングとなれば、出場者は皆ステージに上がっていますからね。50人もの許諾を得るのが大変だったそうです。結局、コロナ禍で再放送が多くなって、制作サイドの仕事は減っていると考える人もいるかもしれませんけど、プロデューサーにとっては、出演者の過去の洗い出し、事務所への忖度……などなど気疲れは普段の10倍以上といっていいほどです」(同)

 視聴者にとっては、今回の「ダウンタウンDX」では、テツ&トモがネタを披露する後ろで、小林亜星と西城秀樹という「寺内貫太郎一家」(TBS)の“親子”が並んでいたり、見どころは多かったけど……大変なのね。

週刊新潮WEB取材班

2020年5月10日掲載

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