ダイアン津田「コロナと戦うみなさまにすーを差し上げます!」――「あの人の#おうち時間」(5)

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 新型コロナによる「おこもり」は不自由だけれども、自由な時間は山ほどある!ということで、人生に突如として現れた「おうち時間」の過ごし方を紹介してもらうこの企画。第5回はお笑いコンビ・ダイアンの津田篤宏さん。さて、いかがお過ごしですか?

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 コロナの影響で劇場、テレビ、営業がなくなって、収入でいうたら爆下がりです。一瞬、マジでバイトしよかと思いましたもん(笑)。でもお金のことより、人前で漫才できないのが辛いですね。漫才って何日かやらないだけでも感覚が狂ってしまうから、久しぶりにやると変な感じになってしまうんですよ。だから、一日も早く劇場に戻りたいという思いはあります。

 ただ、そうはいってもしばらくはこの生活でしょうから、一周回って楽しみたいなと。やることがないと不安になるので、最近は庭いじりしたり、娘の机をDIYで作ったり、筋トレをしたりして、なるべく忙しくするようにしてます。庭で採ったローズマリーを湯船に浮かべる、なんていう優雅なこともやっています。

 あとは、奥さんと一緒に毎日映画を観てます。韓国の恋愛映画にハマってて、「建築学概論」(2012年公開の韓国映画)がめちゃくちゃよかったです。僕、結ばれそうで結ばれない、せつない系の映画が大好きなんですよ。心がギューン!って締めつけられるでしょ、それがいいんです。映画を観終わったあと、ベッドの中で「あの二人が結ばれていたら、どうなってたんやろ」って乙女みたいな妄想してると、幸せな気持ちになってよく眠れます(笑)。

 家にずっといることで変わったのは、子どもとの関わり方です。ぼくにとって意外だった変化は、叱る回数が減ったこと。うちは息子2人、娘1人なんですけど、息子同士の喧嘩があると、これまでは「お兄ちゃんやから怒ったらアカン!」と長男の方を叱ることが多かったんです。でも一日中家にいると、その日の兄弟のやりとりが全部観察できます。そうなって分かったのは「いや、弟もめっちゃ悪いやん」ってこと(笑)。長男が怒ったことにもきちんと理由があるんですよね。子どもと過ごす時間は増えたのに、叱る回数は減るって、不思議なもんやと思います。

 コロナで大変な思いもしてますけど、悪いことばかりではないと思っていて。例えば、これまでもファンの方たちと趣味の釣りの話とかをしたかったんですけど、なかなかチャンスがありませんでした。でも、今は時間があるから頻繁にインスタライブをやっていて、そこで趣味の話をすることもできます。コメント欄では、「高校落ちた」とかめちゃくちゃイジられますけどね。相方がいつも僕が高校受験に失敗したことをイジる定番の流れがあるんですよ。でも、そうやってイジってもらえるのも、ありがたいことです。

 今田耕司さん、サバンナ高橋さんとは週に1回「Zoom飲み」をしていて、ライブ配信もやりました。配信が終わった後もそのまま飲み続けて、いつもベロベロになってます。最近あまり飲みに行けてなかった高橋さんとこうやって飲めたりするのは嬉しいことです。

 インスタライブやZoom飲みのライブ配信をやったことで、オンラインでもいろんな面白いことができるんやな、と気づきました。コロナが収束した後の仕事の幅が広がったことは、今回の自粛中に起こった良いことの一つです。

 僕は個人でいろいろやってるんですが、コンビとしての活動は週に1回ラジオのリモート収録で話すくらいです。多分あいつ(相方のユースケさん)は運動とかしてないので、ぶっくぶく太ってると思いますよ(笑)。やから次に会うのが楽しみです。相方は独身で人と会うこともあまりないでしょうから、週に1回のラジオはカウンセリングみたいなものです。

 早くコロナが収束して、劇場やテレビでお会いできるのを楽しみにしています。

 最後になりますが、コロナと戦うみなさまに…すーを差し上げます!

津田篤宏(つだ・あつひろ)
1976(昭和51)年滋賀県生まれ。お笑いコンビ・ダイアンのツッコミ担当。「M-1グランプリ」では2007年、2008年に決勝進出を果たし、2018年には「第53回上方漫才大賞」で大賞に輝いた実力派。趣味は釣り、DIYなど。2020年に結成20周年を迎え、ダイアンの公式YouTubeチャンネルである、「ダイアン公式チャンネル」を開設。

デイリー新潮編集部

2020年5月4日掲載

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