「河井案里」捜査の裏に“検事総長の怨念” 敵は安倍官邸

国内 政治 週刊新潮 2020年4月16日号掲載

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逮捕許諾請求

 この対立を、社会部デスクは次のように見ている。

「恨み骨髄の安倍官邸に対する最大の嫌がらせは、国会会期中の逮捕許諾請求。広島地検と広島高検、最高検の決裁ラインに“官邸の守護神”こと黒川さんは不在なので、稲田さんは可能とみています。現在のコロナ禍の中で踏み切れるかどうかが最大の焦点ですね」

“本当の敵”は官邸にあり、といった具合だ。

「しかし法務省内には、総長の怨念が捜査の迷走を招いているとの指摘がある。そもそも黒川定年延長で法務検察が混乱している時期です。“入口”は県警が扱えばいいような選挙違反をいきなり地検が捜査し、最高検が指揮を執って鞭を入れるなど、前代未聞です」

 畢竟(ひっきょう)、捜査は前のめりとなり、

「先月、ホテルの一室にいた河井夫妻を深夜に急襲し、ドアチェーンを切って雪崩込む強硬手段も取っています。揉み合いの末に二人の携帯電話を押収した一幕もあったとされ、これで立件できなければ一大事です。逮捕許諾請求がダメなら国会閉会後の在宅起訴あたりが落としどころでしょう」

 法と証拠に基づき、疑惑に斬り込むのは良いが、いささか冷静さも欠いているようだ。検察トップと安倍官邸のバトルは、傍目にはどっちもどっちの憎悪劇と映る。その行く末やいかに。

ワイド特集「ファミリーの掟」より

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