【コロナ禍】東京出張から帰ったら感染者扱い――地方に広がる予防策で夫婦の間に亀裂

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防衛策か? 偏見か?

 全国の地方在住者にとって、東京都民や出張などで東京に行った者は、誰でも「新型コロナウイルス感染者」――。差別や偏見といった言葉を使うべきかは分からないが、そんな風潮が顕著になっているという。まずは東京と長野県の往復が日常と化している、50代の男性自営業者の体験談に耳を傾けていただきたい。

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「生まれも育ちも長野県で、大学入学で上京し、就職も都内の会社でした。その後、東京で会社を立ち上げ独立しましたが、従業員は私だけ。そして数年前、共に80代の両親の介護が必要となりはじめたのを機に、実家でも仕事ができる環境を整え、妻には長野に移住してもらい、私は東京と長野の往復生活をするようになりました。...

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