93歳で亡くなった宮城まり子さん、本人が語った「ねむの木学園」3億円詐欺事件

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

ニホンカワウソからの脱却?

 シャンソン歌手として人気を誇った彼女は、44年前に「ねむの木学園」を創設する際、自分のレコード盤を割り、二度と歌の世界には戻らないと誓った。70年代後半にテレビアニメで主題歌を担当したが、以降は完全に歌手活動から遠ざかっていた。今回、約30年ぶりの歌手復帰となるわけだ。また11月26日に銀座ヤマハホールで開かれるシャンソン・コンサートヘの出演も決まっている。

「私が中高生の頃、『ガード下の靴みがき』が大ヒットし、修学旅行の移動の電車で歌いました。帽子をあみだに被り、ツギを当てたつなぎを着る少年姿で歌っていたのを覚えています」

 と、芸能レポーターで、目黒区議の須藤甚一郎氏。

「30年ほど目撃されていないことを理由に、絶滅したのではないかと見なされているニホンカワウソのようにならないためにも、このへんでまだ現役であることを示してほしい」

 100曲CDは1万500円で近く発売の予定だ。「子どもたちに残すお金を作るためにも、CDを頑張って売らなきゃいけない。少ししか売れなかったら意味がないですから。コンサートに出るのは、その宣伝のためもあるのよ」(宮城さん)

 多くても販売価格の2%といわれる歌唱印税で被害額を取り戻すのは気の遠くなるような話。だが、ご本人はどこまでもポジティブなのである。

2020年3月25日掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。