新型コロナ感染騒動が警視庁記者クラブに飛び火 共同通信“サツ担”3名が自宅待機で

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共同通信社は文書で回答

 共同通信に取材を依頼すると、文書で回答があった。まず「1人が首相番、3人が警視庁担当という取材結果は事実か」の確認を求めた。

《10人は職員です。それ以上は回答を控えさせていただきます》

 次にハイヤーへの同乗把握から現状までの経緯を聞いた。

《ご質問の運転手のハイヤーに乗車していたことが分かった10人をすぐに自宅待機とし、管轄の保健所に相談しました。18日に文書で連絡があり、乗車から14日間経過していない3人が健康観察を指示されました。観察期間は最長で23日までです。なお10人とも無症状のため、保健所は「無症状の方への検査は実施できません」との見解です》

 感染や発症が疑われる状態にはならなかったとはいえ、正式に陰性か陽性かは分からない状態でもあるというわけだ。

いずれにしても、保健所から指示された観察期間を終えても何もなく、順次職場に復帰しているとのことだ。

 共同通信に限らず、記者は他人と会うのが仕事だ。自身が感染するリスクも、自身が感染源になるリスクも低くないわけだが、対応策について聞いた。

《新型肺炎の感染が中国で拡大して以降、専門家の意見も踏まえ感染防止の対策を職員に周知しています。新型インフルエンザ対策で策定済みの行動計画や社内の取材安全マニュアルも活用し、取材時の注意点についても随時、内容を改定しながら注意喚起しています。職員の安全を第一に、報道機関としての役割を果たしていきたいと考えています》

 以上が共同通信社の回答だが、さらに東スポWEBが21日、「日テレ新型コロナ3人が感染疑い 社員2人と常勤制作会社社員1人が自宅待機」と報じた。

 共同通信社と日本テレビの本社は共に住所は東京都港区東新橋、いわゆる汐留の再開発地域に位置している。両社の距離は非常に近い。

 またNTTデータは14日、「当社拠点における新型コロナウイルス感染者の発生について」と発表。テレ朝newsは15日、「NTTデータ拠点ビル勤務 協力会社の男性社員が感染」と報じた。

《NTTデータによりますと、東京・港区にあるビルで働いている協力会社の男性社員1人が新型コロナウイルスに感染したということです》

 汐留と言えば、ソフトバンク、電通、日本通運、富士通、ヤクルトなど、日本を代表する企業が本社を構えている。汐留で働く人々は当然ながら、共同通信社と日本テレビの状況について気になるのではないか。

週刊新潮WEB取材班

2020年2月23日掲載

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