日本はセコイ、私の逮捕は検察の復讐……言いたい放題「キャロル夫人」のゴーン愛

社会 2020年1月14日掲載

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 カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンで記者会見を行ったのは1月8日。その前日、東京地検特捜部は、キャロル・ナハス夫人(53)に対して偽証容疑で逮捕状を出した。さらに10日には、国際刑事警察機構(ICPO)に国際手配を要請した。ゴーン被告はレバノンに逃亡した動機のひとつに、保釈中に妻と会えなかったことを挙げている。よほどの夫婦愛だが、そもそも彼女はどんな人なのか。

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 キャロル夫人の容疑については、1月10日付の産経新聞が詳しく報じている。

〈ゴーン被告は金融商品取引法違反事件などのほか、日産資金約13億円をサウジアラビアの実業家、ハリド・ジュファリ氏側に不正に支出させたとされる特別背任事件で起訴されている。(中略)関係者によると、キャロル容疑者は昨年2月ごろ、ゴーン被告の知人であるレバノンの弁護士に、ゴーン被告のメッセージとして、「全ては、K・Jが受け取った資金が日産のために行った業務の対価だったということを証明する証言を得られるかにかかっている」「K・Jに、より強い証言をしてもらうため、彼を苦しめる方法を見つけないといけない」と送信していた。
「K・J」はジュファリ氏を指しているとみられ、ジュファリ氏がゴーン被告の弁解に沿う証言をするため、弱みを握るなどし圧力をかけるよう弁護士に求めたとみられる。〉

 彼女はゴーン被告の指示で、証拠隠滅工作の中心的役割を果たしたという。昨年1~2月、レバノンやオマーンにいる事件関係者に口裏合わせや、多額の口止め料を支払っていたことを東京地検特捜部が突き止め、昨年4月、東京地裁で彼女を証人尋問した。その際、事件関係者と多数回にわたりメッセージのやり取りをしていたことを聞かれ、「知ら

リタ・ゴーンを騙ったキャロル

 二人が結婚したのは、2016年5月。どちらも再婚で、ゴーン被告には4人、キャロル夫人には3人の連れ子がいた。その年の10月には、ベルサイユ宮殿の大トリアノン宮殿で120人を招いて結婚パーティを開いた。俳優を雇い、18世紀のコスチュームを着せて、王侯貴族のようなパーティだったという。かかった費用は80億円とも言われている。

「こんな派手なパーティを催したのは、キャロルがセレブ好きな女性だからです」

 と語るのは、フランス在住のジャーナリスト・広岡裕児氏。

「二人の結婚は、キャロルの不倫略奪婚でした。ゴーンは前妻のリタさんと離婚する前からキャロルと交際しています。キャロルが社交界好きだったので、ゴーンは夫人同伴のパーティやイベントには、キャロルを連れて参加していました。当時、リタさんは表舞台に出ることなく、顔が知られていなかったので、キャロルのことをリタ・ゴーン、つまり自分の妻と紹介して、写真も撮らせていました。ですから、ネットでリタ・ゴーンを検索すると、キャロルの写真がたくさん出てきます。リタさんの写真より、キャロルのほうが圧倒的に多い。リタさんが自分の夫とキャロルの関係を知ったのは2013年。キャロルが自分の名前を使っていたことを知って、烈火のごとく怒ったそうです」

 ずいぶん大胆な女性のようだ。キャロル容疑者は1966年、レバノンのベイルート生まれ。前夫は金融会社に勤めるエリートサラリーマンだった。2009年、ニューヨークでレバノン製の高級民族衣装「カフタン」のブランド『CALM』をデザイナーのアリソン・ルヴァスール氏と立ち上げている。

「キャロルは、1月8日付の『パリジャン』紙で、インタビューを受けています。そこで次のように日本を批判しています。『(ゴーンの)記者会見の直前に私の逮捕状を出したのは、夫に圧力をかけるためです。(日本は)偉大な民主主義国家と言われているのに、ずいぶんセコイのね。私の逮捕は、日本の検察の復讐です。カルロスの独房は犯罪者、テロリスト、ヤクザと並んでいます。夫がレバノンへ出発したのは、唯一可能な選択肢でした。裁判は際限なく延期され、自由を奪われ、人間性を失わせようとしました。自白しなければ、99・4%有罪になります。カルロスは罪を犯していないから、自白はしません。だけど、このままだと、有罪になるだけです。今日のカルロスの記者会見では、真実を暴露します。陰謀の犠牲者として、ルノー、日産に宣戦布告をします』。言いたい放題ですね」(同)

 ゴーンの記者会見もそうだが、キャロルのパリジャンのインタビューの内容は、すべてフランスの広報会社『イマージュ7』が考案したものだという。

「イマージュ7は、企業宣伝や選挙、マスコミ対策などで、イメージ戦略を組み立てるエージェント。ゴーンは逮捕後この会社と契約を結んでいます。キャロルがゴーンの勾留中に、NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ(国際人権組織)や国連、トランプ大統領、マクロン大統領に助けを求めたのも、イマージュ7の指示だと言われています。ゴーンがレバノンに入国すると、イマージュ7のアンヌ・メオ社長がレバノンに飛んできて、あれこれと指示を出しているそうです」(同)

 もっとも、派手な結婚パーティを催し、セレブ好きなキャロル。フランスでの評判もあまり芳しくはない。彼女のイメージを良くする方法はあるのだろうか。

「ゴーンがレバノンに国外逃亡したのは、保釈中に妻と会えなかったことを理由にしています。そう訴えれば庶民にも、妻を想う夫としてうけがいい。逃亡も仕方がなかったという空気になりますからね。本当にゴーン夫妻がラブラブなのかどうかはわかりませんが、イメージ戦略として、“夫婦愛”を全面に打ち出しているのかもしれません」(同)

 今や何をやっても信用されないお二人――。

週刊新潮WEB取材班