喋ると怒られる――「ビートたけし」実姉も神経をつかう年下愛人 腹心マネも離脱?

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「今度は私が…」

 このようにたけしを「変貌」させた横井氏のパワハラによって自律神経失調症を患った石塚さんは7月、慕ってやまなかった殿のもとを去り、横井氏と、たけしが代表取締役を務める「T.Nゴン」を相手に損害賠償を求めて提訴した。そして12月16日、東京地裁で第1回口頭弁論が開かれたのだが、それに際してたけし側が提出した答弁書には、まさに〈お金にうるさくなった〉たけしの姿が表れていた。一部を引用すると、

〈月額40万円の報酬を支払うこととし、被告会社(T.Nゴン)と原告(石塚さん)とでこれを合意した〉

〈様々な無形の報酬及び月額40万円が支払われていたのであり、労務提供に見合う十分な報酬が提供されていたといえる〉

 石塚さんが反論する。

「答弁書を読むと、私に月40万円払っていたとか、車代も渡していたとかお金の話が多い。まるで『金をやってたんだから黙ってろ』と言わんばかりです。金、金、金……。本当に殿はそう思っているんでしょうか。これは、殿ではなく『誰か』の入れ知恵なのではないでしょうか。そもそも40万円だって、私から望んだわけではなく、殿と横井さんから提示された金額に従っただけ。殿の近くにいられればいくらでもよかった。私が問題にしているのは、殿の威を借りて好き勝手に振る舞う横井さんによるパワハラなんです」

 そのパワハラの一例を、先に触れた本誌「石塚手記」から改めて抜粋すると、

〈横井さんに等々力ベース(たけしと横井氏の自宅兼事務所)の敷地周りを掃き掃除するように指示されたのでそうしようと外に出ると、防犯カメラで監視していた彼女から電話が来て「ゴミ袋をもっていない」と。外がどんな具合になっているのかを確認するために出ただけなのに、一挙手一投足を監視されているようで、気が狂いそうになりました〉

 石塚さんが憤怒と悲嘆の表情で続ける。

「しかし答弁書は、とにかくお金の話を強調し、本質的な問題である横井さんの存在を隠そうとしています。『横井喜代子』が目立たないように誰かがお金の話にすり替えようとしている……。その人に言いたい。『これ以上、殿を振り回さないでください』と」

 やはり、横井氏に操られているように映るたけし。12月13日には、たけし軍団所属の「オフィス北野」の社名が新年から「TAP」に変更されることが判明したが、

「『いつまで北野の名前を使っているんだ』と、横井さんが文句をつけていたと聞いています」(オフィス北野関係者)

 T.Nゴン側は、

「当社が変更を要請したという事実は全くございません」

 と言うのだが、さらに、

「今、たけしさんのお姉さんは等々力ベースの近くに住み、時々、たけしさんたちの食事を作りに行ったりしています。その等々力ベースでお姉さんが泣いていたという情報もあり、彼女と横井さんの関係を不安な目で見ている人たちがいます」(T.Nゴン関係者)

 そこでたけしの姉に話を聞きに行った際の様子が、冒頭で紹介したシーンである。「誰か」に怯えた様子の彼女は最後にこう呟いた。

「まだ横井さんの人間性も分かんないし……。とにかく、私が何か喋ると、今度は私がいられなくなっちゃうから」

「今度は」、それは横井氏と揉めて次々とたけしから離れていったスタイリストや石塚さんに続いてという意味なのだろうか。令和元年を紅白出場で締めながら、新年、マネージャーや実姉までがたけしのもとを去っていくことになったら……。

 令和2年、横井氏に振り回されるたけしの晩節がどうなっていくのか、黒白はっきりするかもしれない。

週刊新潮 2020年1月2・9日号掲載

特集「『喋ると怒られる…』実姉も神経をつかう『ビートたけし』と『ネエチャン』恋は闇路の年越し」より

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