M−1創始者の島田紳助さんが「ミルクボーイ」優勝を絶対喜んでいるといわれる根拠

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ギャンブルに明け暮れた過去も

 7組も初出場がいて、今年のM−1は盛り上がるのか?――こんな懸念も出ていた。しかし終わってみれば、まさに杞憂だった。大混戦をミルクボーイが制し、番組は沸きに沸いて大団円を迎えたのだ。

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 番組のラストで松本人志(56)は、「数年前に出てたら、誰か優勝してたんじゃないかなというくらいのレベルでした」と感想を述べた。

 実際、2015年まで遡った歴代優勝コンビと、今大会で最終決戦に進出したコンビが獲得した、ファーストラウンドの得点を比較してみると、非常に興味深い。

 追加する優勝コンビは、18年の霜降り明星、17年のとろサーモン、16年の銀シャリ、15年のトレンディエンジェル。合計7組で順位を競ってみたい。

 審査員の数が一定していないため平均点を出した。史上最高点を出したミルクボーイが1位なのは当然として、2位以下にご注目いただきたい。

【1位:19年優勝】97・28点 ミルクボーイ
【2位:18年優勝】94・57点 霜降り明星
【3位:19年2位】94・28点 かまいたち
【4位:16年優勝】94・00点 銀シャリ
【5位:19年3位】93・42点 ぺこぱ
【6位:17年優勝】92・14点 とろサーモン
【7位:15年優勝】91・66点 トレンディエンジェル

 ご覧のとおり、今年の最終決戦に出場した3組は、全てベスト5に入った。ぺこぱの善戦も素晴らしいが、特筆すべきは今回2位で敗退となった、かまいたちの評価が極めて高いことだろう。

「ミルクボーイだけでなく、かまいたちも優勝させてあげたかった」と思った視聴者も多かったに違いないが、それを裏付けている。実は歴代優勝者を凌駕する高得点を叩き出していたのだ。

 改めてミルクボーイをご紹介すると、ボケを担当するのが左側に立つ駒場孝(33)、そしてツッコミを担当するのが右側の内海崇(34)という2人組だ。

 共に大阪芸術大学を卒業しており、在学中に落語研究会でコンビを結成、大学祭の漫才大会が初舞台だった。

 正式なコンビ結成は2007年。M−1出場を目指して経験を積んできたが、10年にM−1が終了してしまったため、内海はギャンブルに明け暮れる時期もあったという。

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