「松坂大輔」が14年ぶりに西武復帰 1軍で投げなくても儲かる“特別なカラクリ”がある

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“平成の怪物”松坂大輔がついに所沢に帰ってくる。西武は12月3日、今季限りで中日を退団した松坂大輔を獲得したと発表した。1年契約で年俸3千万円(推定)、背番号は「16」。古巣への復帰は14年ぶりだ。松坂は球団を通じて、以下のコメントを出している。

〈このたび、14年ぶりに埼玉西武ライオンズに復帰することになり大変嬉しく思います。 プロ野球選手としてのスタートであり、育ててもらった所沢、そしてライオンズファンの皆さんの前で再び野球ができることをとても楽しみにしています。 リーグ3連覇、日本一を目指すチームの力になれるよう努力していきたいと思います〉

 今季の松坂は、1軍登板はわずか2試合で0勝1敗、防御率16.88という惨憺たる成績に終わった。春季キャンプでファンとの接触で右肩を負傷、その後の検査で右肩に炎症が見つかって戦線を離脱した。その後、7月16日の阪神戦で復帰し、5回2失点(勝敗つかず)で試合をまとめたが、同27日のDeNA戦で初回に8失点とめった打ちにされ、KO。その後、一度も1軍には戻れず、シーズンを終えてしまう。当初は中日に残留すると見られていたが、恩師の森繁和氏と友利結氏の退団が決まると、松坂は10月4日、中日に退団する意向を伝えた。

「2018年シーズンは6勝を挙げて復活を印象付けた松坂でしたが、推定年俸8千万円で迎えた今シーズンは、春季キャンプに入る時期に明らかに体が絞れていなかった。ファンとの接触で右肩を負傷したと発表されましたが、現場では『松坂が三味線を弾いているのではないか』といった憶測も流れました。また、離脱中の5月にゴルフをしていることを報じられ、ファンからかなり批判を受けました」(スポーツライター)

 今季の成績をみると、1軍の戦力としてはかなり厳しい状況である松坂だが、その“経済効果”はかなり大きいとみられる。西武の担当記者はこう指摘する。

「西武は大規模プロジェクト『ボールパーク構想』を展開しています。これは球団挙げての最大のミッションで、本拠地のメットライフドーム(西武ドーム)の改修、球場周辺の売店などの整備を行い、試合がない日でも多くの人たちに足を運んでもらうことを目指しています。野球のテーマパークを作り上げて、球団経営の大きな柱にしようと考えており、“レジェンド”というべき松坂の復帰は、プロジェクトのひとつの目玉になるのは間違いないでしょう」

 ボールパーク構想では、メットライフドームに隣接し、2軍戦が行われる西武第2球場の改修が予定されている。名称は「CAR3219 フィールド」となり、2020年7月にリニューアルオープンする予定だ。新たに240席の観客席が設置されるほか、LEDディスプレイの大型ビジョン(スコアボード)も新設される。仮に松坂が1軍で投げることができなくとも、2軍戦で登板してもらえれば、それなりの“収益”が見込めるという。

「ドームの周辺には数多くの売店なども整備されますので、昼は2軍戦、夜は1軍戦というように、丸1日、球場付近に滞在して楽しむことが可能になります。2軍戦で登板する松坂を見てから、ナイターで1軍を応援するなんてこともできる。また、中日時代も松坂グッズは飛ぶように売れましたが、古巣復帰でそれ以上の売り上げが見込めますからね。球団としては、松坂の復帰はかなり美味しいビジネスになるでしょう」(前出の担当記者)

 松坂にとっても西武にとってもまさに「Win-Win」の関係。1軍で投げなくても、年俸3千万円なんてあっという間に回収できそうだ。

週刊新潮WEB取材班

2019年12月7日掲載

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