大橋巨泉未亡人「なんで私を亭主と同じように扱わないの!」、土産物店幹部を解任

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解任を言い渡され

 しかし、巨泉の死で、会社の歩みに狂いが生じる。

「後任の社長には副社長だった門田さん、取締役に私が。役員は2人態勢となる一方、寿々子さんは、巨泉さんが持っていた全体の4割に及ぶ株式を引き継ぎ、大株主になった。その時、やはりカナダのお店への愛着があったのか、“社長にしてほしい”と門田さんに迫ったようです。しかし、同じく大株主でもあった門田さんの意向で役員になることはできなかった。というのも、寿々子さんは巨泉さんが亡くなった際、情報漏洩を恐れ、門田さんにそのことを告げなかったからです。彼はマスコミの報道で知ることになり、激怒。寿々子さんとの関係は以前から良くなかったのですが、さらに悪化したのです」(山田氏)

 寿々子氏の周囲への態度も変わっていったと続ける。

「日本で、巨泉さんを偲ぶ会が開かれた際、OKの従業員もスタッフとして参加しました。その打ち合わせの際、寿々子さんは従業員の面前で“なんで私を亭主と同じように扱わないの!”とすごい形相で怒鳴りつける。その豹変ぶりには驚かされました」

 さらに、創業者の門田氏も、今年の7月、86歳でこの世を去ってしまった。役員が2人しかいない以上、必然、山田氏が社長に。しかし、それが気に入らない寿々子氏による巻き返しが始まったという。

「寿々子さんは門田さんの娘とタッグを組み、まずは会社の株を買い取ってほしいと私に打診してきました。ですが、その株は全体の8割にも及び、金額にすれば5億円以上にもなる。そんなお金は払えないとお断りした。すると1週間後に株主総会を開きたいと申し入れてきたのです」

 同社の株主は山田氏や寿々子氏ら4人。9月9日、バンクーバーで開かれた株主総会で突如、山田氏は社長の解任を言い渡され、寿々子氏や門田氏の娘が役員に選出された。

(2)へつづく

週刊新潮 2019年11月28日号掲載

特集「請求書・フロム・カナダ! 『大橋巨泉』未亡人と土産物店幹部の金銭トラブル」より

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