大関貴景勝、記者と口を聞かない“冷戦”状態に 理由を尋ねると…

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「大関に戻ったからには、優勝は100%狙っていかないといけない」――そう語っていた男の口が、急に貝となってしまったという。大相撲の九州場所から大関に返り咲いた貴景勝(23)は、福岡入りの際、冒頭の決意を表明したが、場所が近づくと記者からの問いに、ソッポを向いてしまったのだ。

 今場所のスポーツ新聞各紙には、〈沈黙の貴景勝〉という見出しが並んだ。日本人力士として綱取りを期待される貴景勝に、いったい何が起こったのか。

 相撲担当記者によれば、

「彼の支度部屋は緊張感が漂っていました。記者の質問に一言も発しない。負けて不機嫌なら分かるのですが、白星の日でも不機嫌そうに目を閉じるばかりで」

 振り返れば、今月1日から3日にかけ行われた二所ノ関一門の連合稽古から、貴景勝は記者と“冷戦”状態に入ってしまったという。

 別の記者も困惑しきりで、

「いざ場所が始まれば、少しは喋るかと思ったんですがね。初日の朝稽古でも問いかけには一切無言、3日目の取組後からは、支度部屋で報道陣に背を向け座る有様。話しかけるな、という明確な意思を感じます」

 相撲記者が一様に戸惑うのも無理はない。何せこれまでの彼は、質問に積極的に応じるタイプだった。

 大手紙の運動部デスクも、

「普段は饒舌なタイプで、頭の回転もよくて取材のしやすい力士だった。謎の沈黙は本当に不思議です」

 そこで記者たちは皆、胸に手をあてて過去の記事から原因を考えたと続ける。

「同じ大関の髙安が婚約発表した際、貴景勝はオフレコと断って“自分の結婚は今すぐない”と話し、それを記事にされて怒ったという説や、連合稽古で同じ部屋の力士と稽古をして親方衆から注意されたという記事にヘソを曲げた説など。どれも他愛ない話ですが、記者とのトラブルはそれくらいしか思いつきません」

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