横浜流星が1月ドラマに大抜擢 日テレの攻めるドラマ戦略でサプライズは田中圭?

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日曜ドラマに連なる仕掛け

 ちなみに「ニッポンノワール―刑事Yの反乱―」の舞台は、日曜ドラマ枠で昨年1月期に放送された「3年A組―今から皆さんは、人質です―」の半年後、という設定になっている。

「これも“日ドラ”に連なる仕掛けのひとつです。『ニッポンノワール』の脚本は『3年A組』と同じ武藤将吾さん(42)。ですから、『3年A組』に出演した俳優が何人も、同じ役名で出演しています。作品は変わっても、日曜ドラマを見ていてくれた方には分かるわけです」(同・日テレ関係者)

「3年A組」の生徒からは、喧嘩っ早い石倉光多を演じた佐久本宝(21)、食いっぷりのイイ魚住華を演じた富田望生(19)、沈着冷静な須永賢を演じた古川毅(19)などが「ニッポンノワール」でもそのまま登場している。細田善彦(31)の演じた瀬ヶ山署の宮城刑事は、今回は警視庁捜査一課に栄転し、篠井英介(60)の演じた捜査一課の本城は、2話で殺された。栄信(34)演じるチンピラは、心を入れ替えている……なんだか「3年A組」を見返したくなってくる。

 また、視聴者がドラマの感想ではなく、事件を深掘りしてSNSで広める“考察ブーム”なる言葉を生み出したのも、日曜ドラマの『あな番』だった。

「ドラマ好きが、よりドラマを楽しめる、というマニアックな見方ができるエンターテインメント作品を日テレは目指していますからね。番組スタートと同時にスピンオフ作品をグループ会社であるHuluでオンデマンド配信することで、SNSでの考察も深みが増し、相乗効果を狙えるわけです。おかげで『あな番』では有料会員数も200万人を超えました」(同・日テレ関係者)

 さらに仕掛けがあるらしい。

「横浜は『あな番』では途中から登場し、田中圭と“名コンビ”を演じましたが、新ドラまでは、田中圭を途中から投入して、再びバディを組ませるというサプライズがあると噂されています。これもまた、日ドラ枠ならではと言っていいでしょう」(同・日テレ関係者)

 田中圭といえば、昨年春にテレ朝で連ドラ化された「おっさんずラブ」で大ブレイクし、「あな番」が終わってすぐに、11月2日からスタートした第2シリーズ「おっさんずラブ-in the sky-」に主演している。なんだか日テレとテレ朝の取り合いのよう。

「まあ、ブレイクのきっかけはテレ朝だったかもしれませんが、日テレだって『ぐるぐるナインティナイン』の“ゴチになります!”や、『あな番』を撮りつつ、今年の『24時間テレビ』のスペシャルドラマでも彼を起用していますからね。テレ朝とは視聴率戦争の真っ最中だし、ここで譲るわけにはいきませんよ」

 たとえ制作が変わっても、来年も日曜ドラマは熱い、かも。

週刊新潮WEB取材班

2019年11月16日掲載

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