宇垣美里が「旅バラ」マドンナで大爆発 不思議ちゃんキャラでオファー殺到か

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 今年3月末にTBSを退社し、オスカープロモーションに所属した宇垣美里アナ(28)。テレビのレギュラー番組はなくなった彼女だが、10月30日放送の「太川蛭子の旅バラ」(テレビ東京)にマドンナとして登場した。

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 通常の視聴率が5~6%の「旅バラ」だが、この日の視聴率は8・1%(ビデオリサーチ調べ・関東地区:以下同)と急上昇。同枠では史上最高を記録した。他局プロデューサーが言う。

「宇垣さんを呼んで、まさかここまで数字が伸びるとは思いませんでした。ウラの『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ)はゲストに浅田真央(29)を引っ張り出し、お姫様までやらせたのに、7・4%でしたからね。宇垣さんは美人ですけど、危なっかしくて、応援したくなってくるタイプですから、これで数字を持っていることが、ある程度、証明されました。彼女と仲の良い、とあるフリーアナは、『頭もいいし、アナウンス力もある。テレビでは無礼に見えるけれど、実は礼儀正しいちゃんとした子』と言っています。年輩の太川陽介さん(60)に対して、タメ口は失礼との声もありましたが、なんといっても彼女の振る舞いは抜群に面白かった」

 宇垣の持ち味がどう発揮されたか再現してみよう。この日の企画は、「バス旅2019第6弾 秋の陣 静岡・三保の松原~山梨・清里」で、路線バスのみ(1万円分のみタクシー利用も可)を乗り継ぎ、三保の松原から1泊2日で清里にたどり着けたら成功というもの。

 出発地点の三保の松原に登場した太川陽介と蛭子能収(72)。いつものように、ツッコミとボケの掛け合いで番組はスタート。

太川:三保の松原ということで、天女が舞い降りてきました。

 との呼びかけで、登場したのが宇垣アナだ。太川が蛭子に彼女の印象を尋ねる。

太川:いくつに見える?

蛭子:20歳には見える。

宇垣:もうちょっといってますよ。

蛭子:25~6って感じですか。

宇垣:28です。

蛭子:すごく肌も綺麗だし、一重まぶたも……。

宇垣:二重だよ!

――可愛い顔をして、言うべきことは、はっきり言うのが彼女の持ち味である。火曜パートナーを務める「アフター6ジャンクション」(TBSラジオ)では、その筋の通った言動から“宇垣総裁”の異名を取るほどである。番組はこの調子で進んでいった。車中で太川が彼女に質問をする。

太川:ひとりで国内旅行はしないの?

宇垣:国内はしないですね。言葉が通じない場所のほうが楽しくなっちゃって。

太川:不安じゃないの?

宇垣:あんまり。でも、いざという時のものは持ち込んで……。

太川:海外でいざという時は何?

宇垣:パスポートとか、あれですね、あの、戸籍抄本。持っていたら、パスポート盗まれてもすぐに発行できるんですよ。

太川:大使館に行けばいいの?

宇垣:うん、すぐ出してくれる気がする。あと、死んだ時もすぐに身元が分かるから、パスポートなくても……。

――“死んだ時も”などという「病み(闇)キャラ」もまた、彼女の持ち味のひとつだ。TBSアナ時代は「サンデージャポン」に出演した際“生きていて申し訳ない”との発言も話題になった。さて、車中では蛭子に彼女の似顔絵を描かせるのだが、やけに気の強そうな女性が描かれる……。

宇垣:なんか強そう。シンプルに、張り手が強そう。

太川:ちゃんと怒っていいんだよ。

宇垣:似てるのかなあ。私、なんか段々、自分の顔に自信が持てなくなってきた……こんな顔だったかもしれない。

蛭子:首がちょっとでっかくなっちゃって……。

宇垣:首、太いですよね。骨が太そう。

蛭子:これはね、バスが揺れてるから、全部、太くなっちゃうの。

宇垣:ぜーんぶ、バスのせい! なんか面白くなってきた。

――結局、初日は静岡から抜け出すことができず、富士宮止まりに。バスがなかったとはいえ、番組史上最速の午後4時前に終了してしまった。

宇垣:富士宮まで来たら、こっちのもんっすよ!

――とはいうものの、全160キロの行程中、50キロにも達せずに初日が終わった。2日目は、河口湖行きのバスに乗り込むのだが、ここで太川がショートカットを提案する。途中の精進湖でタクシーを使えば、より早く着けるはずだ。だが宇垣は、そのまま河口湖まで乗ったほうがいいのではないかと反論。しかし決定権はリーダー太川にあった。バスが精進湖に停車すると、

宇垣:コレ、本当に降りて大丈夫ですね。

――と、念を押して、バスから降りるのだが、タクシー乗り場がない。タクシー会社に電話すると、河口湖からやってくるので、40分かかるとのこと。太川を睨み付ける宇垣。

太川:そんな目で見ないでよ、ボクを。

宇垣:私は言った。結構、何度も言った……。

――ようやくタクシーが到着し、バス停のある「上九の湯」にたどり着くが、甲府行きのバスがやって来るまで3時間……。バス停の時刻表の前で仁王立ちの宇垣に睨み付けられた太川は、蛭子に助けを求める。

太川:絶対に責めてるよね。

宇垣:しかも南甲府行きで、甲府行きではないんです。ご覧ください。

太川:えー、今10時8分(次発は13時7分)、あと3時間……。

宇垣:これだったら、たぶんまだ、あそこ(精進湖)で待っていて、そのまま次の(バス)が11時37分にあったので、それで河口湖に向かったほうが早かったという説すらあります! かつ、南甲府駅がイマイチどこか把握できていないんですけど。

太川:微妙に声のトーンが高いのは、相当こみ上げてくる何かがあるわけ?

宇垣:言うたで!っていう気持ちはちょっとありますけど。

太川:あるよね……。

蛭子:最後はどうなるの?

太川:最後は「ギリギリ、やったあ! ゴールだあ!」って映像が浮かんでない?

宇垣:今、一生懸命、怒りを噛み殺して、噛み殺して……。

――ちなみ彼女は神戸の出身。時折、感情が高まってくると、関西弁が出る。3時間後、ようやく南甲府行きのバスが到着。

宇垣:ここからやなあ、やっと来たで。

――南甲府からさらにバスを乗り継ぎ、甲府駅に到着。案内所で、太川がコースの相談をしていると、そこへ宇垣が割り込み、自分が考えたルートの説明を始める。

太川:君、ちょっと待って!

――結局、案内所が教えてくれたバスで、清里に向かうことに。その車中で、太川の真後ろに座った蛭子が、珍しい行動を取る。

蛭子:(隣の宇垣に)あの……、席、代わろうか。

宇垣:大丈夫ですよ、ここから(太川の手にした地図が)見えますから。

蛭子:意見が違うからさ、こっちのほうが面白そうだから。

――傍観者でしかなかった蛭子が、2人のバトルを撮りやすい位置に変えようとしたのである。これまでにはなかったことだ。そんな気遣いが功を奏したのか、新たなルートをバス会社に教えられて、最終バスでどうにか清里にたどり着くことに成功。

宇垣:ギリギリだあ。シビれるわあ。もう、本当に良かったですね! 私、メチャメチャ負けず嫌いで、決まったところまで行けないの、クゥ~ってなってたんですよ。イケるじゃーん、やったあ! ようございました。上九の湯での絶望感、あそこからはジェットコースターですよ、よかったあ!

蛭子:そんなに仲良くなかったのに、(2人が)仲良くなった感じ……。

宇垣:終わりよければね。

太川:蛭子さんもダメだと思ってたの? いつから?

蛭子:最初から。怒られてたじゃないですか。ちょっと可哀想だなあと思った。良かったですね。おめでとうございます。

太川:なんで他人ごとなんだよ! 3人で頑張ってきたでしょ!

――バラエティのゲストとして、女子アナがここまでやれたら大したもの。アナウンサーとしての仕事も広がるかも。先のプロデューサーはこう言うのだ。

「彼女を迎え入れたオスカーは、上戸彩(34)、武井咲(25)が結婚出産でフル稼働できず、剛力彩芽(27)は恋愛ボケ。期待の高橋ひかる(19)は体調不良による休養中。『ドクターX』の米倉涼子(44)は稼ぎ頭ですが、使われすぎで、彼女に続く者が出てこない。3年半ぶりのドラマ出演となった河北麻友子(27)も『ドクターX』ですからね。岡田結実(19)や藤田ニコル(21)はバラエティから抜け出せず、小芝風花(22)も今ひとつ伸び悩んでいます。そうした中、思わぬ人気と実力を備えていると認識させたのが宇垣でしょう。事務所も、そして本人も、バラエティを叩き台に、いずれは女優の道へと考えているのではないでしょうか。『旅バラ』の数字を見て、彼女へのオファーも殺到していると思いますよ」

週刊新潮WEB取材班

2019年11月10日掲載

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