「エコは人間のエゴ」という悟り:『寄生獣』岩明均

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 16歳の少女の “How dare you”という火を吹くような糾弾が世界の注目を集めたかと思えば、日本では国会議員の公党党首が世界的な人口増について、「あほみたいに子供を産む民族はとりあえず虐殺しよう」と公言して騒動を起こしている。

 後者の暴言は論外として、環境問題が取りざたされると再読したくなる漫画が、岩明均の『寄生獣』(講談社)だ。

 最初にお断りを。今や古典的名作と言って良い漫画でもあり、今回はネタバレ全開で書く。

 万が一、未読という方は先に漫画をお読みいただきたい。...

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