伊調馨「2階級変更」で五輪代表を再び狙うか

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 カザフスタンでレスリング世界選手権が行われた。

“メダル獲得なら東京五輪内定”という条件下で、女子は57キロ級でリオ五輪63キロ級金の川井梨紗子(24)が優勝。その一つ上の62キロ級は川井の妹の友香子(22)が3位に、一つ下の53キロ級は向田真優(22)が2位でいずれも内定を決めた。

「つまり、伊調馨(35)の階級である57キロ級とその上下の階級で内定が決まったため、伊調は上にも下にも階級変更できない。ゆえに五輪代表の目がなくなり5連覇の夢は潰えた――とされているわけですが……」

 とスポーツ紙レスリング担当記者が語る。

「二つ上の68キロ級で、リオ五輪金の土性沙羅(24)が不覚を取って内定を逃したんですよ。二つ下は減量が大変すぎますが、上なら減量しなくてもいい。伊調本人は、7月に川井姉に負けて世界選手権出場を逃した際、“階級変更は考えていない”と言い切りましたけど、少しでも可能性があるのであれば伊調なら挑戦するんじゃないでしょうか」

 たとえば、プロボクシングは、ベルトを奪取しては返上して次々と上の階級に移っていき、“○階級制覇”なんてやっている。

 かの6階級覇者マニー・パッキャオに至っては、途中から体重を増やさず階級だけ上げて勝ち続けていた。

 柔道界だって無差別級の大会に最重量級ではない選手が出場し、稀にではあるが勝ち進むことがある。

「自分より重い選手と対戦する際はパワーの点で大きなハンデを背負いますが、伊調は長らく男性選手と練習しているので、対処法は心得ている。逆にスピードという点では軽い方が有利ですし、相手にとっては普段やったことがない体格なのでやりにくい。計量が前日から当日にルール変更されたことも追い風です」

 もっとも、

「パッキャオは全盛期の話で、伊調は年齢的に下り坂。でも、失うものはないし、ファンは観てみたいでしょうね」

 挑戦するなら舞台は12月の全日本選手権。ビックリ秘策ありやなしや。

週刊新潮 2019年10月3日号掲載