「劇団ひとり」の不吉なジンクス 10月スタート「クイズ!小学5年生」は大丈夫か?

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ひとりのMCは当たらない

 劇団ひとりといえば、今や“バラエティの帝王”と称される有吉弘行(45)と同じ太田プロの所属で、同期でもある。お笑いタレントとして、テレビ、ラジオのレギュラーを数多く抱えているのみならず、役者としてドラマにも出演。2006年に上梓した小説『陰日向に咲く』(幻冬舎)が100万部を超え、14年には自身の小説を映画化した「青天の霹靂」で映画監督としてもデビュー。さらに現在放送中のドラマ「べしゃり暮らし」(テレビ朝日)では連ドラで初めての演出を担当した。有吉に負けず劣らずの活躍ぶりなのだ。

「確かにそうなのですが、どういうわけか、劇団ひとりがMCになった番組は、ことごとく当たらない、短命に終わるんです。ですから、彼で大丈夫なのかという声が出るのも、もっともな話なんです」(同・民放プロデューサー)

 過去に劇団ひとりがMCを務めた番組を見てみると、

 確かに長く保っても1年、半年も保たなかった番組だってある。

「他のMCがいる番組もあるので、“劇団ひとりだけが悪い”ということではないとは思いますけど、それにしてもこれだけ短いとね。今や本人の自虐ネタになっていますが、『学べる!!ニュースショー!』(テレ朝)は彼が本名の川島省吾としてMCを務めた番組。これ窓は視聴率が低下し、解説者だった池上彰さんに主役の座を奪われ『そうだったのか!池上彰の学べるニュース』となり、今も池上さんの冠番組として年に何回か特番が組まれています」(同・民放プロデューサー)

 なんだか可哀想になってくるが、

「ただ、彼にも問題がないわけではない。ピン芸人で、小説、脚本、演出、監督まで幅広くこなせてしまうだけに、エンタメには厳しい、うるさい一面があります。こだわりが強いので、スタッフや番組へのダメ出しするタイプなんです。煙たがるスタッフもいます」(同・民放プロデューサー)

 才能があるからといって、何でも成功するわけではないということか。ならばなぜ、彼をMCにしたのか。

「『クイズ!小学5年生』は、そもそも有吉さんがメインMCだった『超問クイズ!真実か?ウソか?』(金曜夜8時)の後番組です。日テレとしては、有吉さんのMCでやってもらうつもりが、事務所は劇団ひとりを推してきた。テレ朝は『マツコ&有吉 かりそめ天国』を深夜から金曜8時に移動してきたわけですから、日テレの仕事は受けられませんよ。そして事務所としては、所属タレントが同じ枠で被るのを良しとしません。劇団ひとりが日テレ7時、有吉さんがテレ朝8時に棲み分けたのでしょう」

 同じ事務所で棲み分けたのは結構だが、10月からの金曜夜7時枠の戦いは熾烈だ。日テレの劇団ひとりに対抗するのは、テレ朝「ザワつく!金曜日」の長嶋一茂(53)、石原良純(57)、そして高嶋ちさ子(51)という強烈な3人組。TBSは爆笑問題、テレ東「先生、、、どこにいるんですか?~会って、どうしても感謝の言葉を伝えたい。~」のMCはユースケ・サンタマリア(48)と南海キャンディーズ。さらにフジは坂上忍という布陣である。

「クイズ!小学5年生」は俳優の佐藤隆太もMCとはいえ、どうしたって劇団ひとりの役割が大きくなるだろう。はたして汚名挽回となるか。

週刊新潮WEB取材班

2019年9月22日掲載

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