小室圭さん母の新興宗教問題で美智子さまに甦る悪夢! 「宮中の魔女」事件とは?

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“霊示”でなくしたイヤリングを…

 当時の報道によれば、本部は函館、ハワイやロスにも支部があるというこの神道系の新興宗教は、50年の発足で会員500名ほど。カルトもせせら笑う少数教団だが、その特色は信徒に多くの著名人を抱えたセレブぶりにあった。報じられただけでも、鳩山一郎夫妻、佐藤栄作夫妻、園田直・天光光(てんこうこう)夫妻、川端康成、横光利一、佐渡ケ嶽親方(横綱琴櫻)……と多士済々。会首の娘はかのマーロン・ブランドに求婚されたなんて話もあったが、試みに園田天光光のコメントを引くと、

「私が入ったのは、主人が亡くなるちょっと前くらいだったと思います。大真協会は精神修養をするところなんです。会費は相当かかると思います(略)」

 芥川賞作家の辻亮一は、

「目の見えない人を治した例を知っていますよ。この人は椿先生の前に出ただけで見えるようになったんです。(略)その場では治っても、時間がたつと元に戻ってしまう人もいる。それは心底から信じないからですね」

 こんな具合で、むろん香淳皇后の「大真」への傾倒ぶりも相当なもので、“椿会首の写真が欲しい”と仰って、これを携えて訪欧されたという。更に、皇后がどこかの国でイヤリングとネックレスをなくされた際に、椿会首に“霊示”を仰がれたところ、会首はその在り処を的中させた。その返礼として、帰国後に皇后自ら吹上御所で摘まれた銀杏を会首に贈られた……といったエピソードが残されている。

 皇室神道の祭祀者として、その立場の重要性を理解されていたのは、他ならぬ皇后である。ただ、昭和天皇とご自身の体調へのご憂慮は否定しがたく、その間隙を縫って、魔女はオカルト医者を連れて来たし、スピリチュアル女官はセレブ新興宗教教祖を召喚したワケだ。

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