安倍首相が眉をひそめた「小泉進次郎」のイクメン作戦 入閣でも距離感

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総理が嫌がっている

 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏も指摘する。

「小泉さんは2012年の総裁選のみならず、昨年も石破さんに投票しています。安倍さんの石破さんへのライバル心は相当なもの。その石破さんに2回も投票した小泉さんは総理にとって許せない存在のはずです」

 一方、小泉議員と同じ神奈川県選出の菅官房長官といえば、

「かつてはポスト安倍として河野太郎外相を推していました。しかし、大臣就任後の河野さんは、駐日韓国大使をメディアの前で叱りつけるなど、スタンドプレーが過ぎた。河野さんへの評価が下がる一方、2年前の横須賀市長選などをきっかけに、近い関係となった菅さんは今回の人事で小泉さんを押し込もうと動いてきました。しかし、総理は小泉さんが総裁候補になることに危機感を覚え、菅さん自身も“総理が嫌がるんだよなあ”と周囲にこぼしていた。総理がなかなか態度を鮮明にしなかったのは、支持率が安定し、小泉人気の必要性が薄れているということもあったのでしょう」(先のデスク)

 永田町では男の嫉妬ほど恐いものはないと言われる。改造劇で明らかになったのは、戦後最長の在任期間を更新した首相とイクメン議員との暗闘だった。

週刊新潮 2019年9月19日号掲載

特集「憎悪と嫉妬が渦巻く人間模様 『安倍総理』と『小泉進次郎』が訣別! 『9.11』内閣改造の全舞台裏」より

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