三吉彩花の直談判も虚しく…前評判の高かった映画「ダンスウィズミー」は残念な結果に

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私、何でもやります!

 しかし、公開されるや、初週のランキングは10位止まりで、翌週には早くも姿を消した。9月上旬の時点で、都内ではろくにスクリーンにかけられない状態となっている。ヒットメーカーの矢口作品とは思えぬが、

「公開2週目でかなり上映回数は減っていましたね。実際、宣伝にも多く使われていたミュージカルシーンは前半のみで、後半はグダグダでしたから、映画ファンは正直ですよ。ただ、“客足が伸びなかったのは、宣伝活動が足りなかったのでは”という声も上がっています。矢口監督はこれまで、東宝と組むことが多かったのですが、今回は初めてワーナー・ブラザース映画と組んだ。宣伝はワーナー作品を多く扱う会社だったのですが、そもそも宣伝予算が少なかったとも言われています。それにキャストが弱かった。ヒロインの三吉の他は、ムロツヨシ(43)と宝田明(85)、それに“芦田愛菜だよっ”のものまねで一躍売れた、やしろ優(32)、あとは三浦貴大(33)くらいしかいません。通常、メジャーが本気になって作品を撮る時には、契約に宣伝活動が組み込まれていて、それを含めての出演料となります。今回はそうした契約にはなっていなかったのでは。制作費は1~2億円と言われています。興収は3億円いけばいいほうでは……」(同・業界関係者)

 もちろん三吉も、バラエティや情報番組に出演して、宣伝に勤しんではいた。

「やはり三吉では知名度が足りません。かといって、往年のミュージカル俳優・宝田明では誰に見せたい映画なのか分からなくなりますし、顔の売れているムロならばいいのでしょうが、主演ではありませんから好き勝手にしゃべらせるというわけにもいかない。結局、三吉とムロのコンビで出演したりもしましたが、世代も違うので噛み合っていませんでした。また、公開直前イベントでは、矢口監督とものまね芸人の“りんごちゃん(31)”という妙なコンビでした」(同・業界関係者)

“りんごちゃん”は出演していないのだ。同じものまねなら、作品内で三吉とバディを組んだやしろを出すべきではなかったか? そんな不満も溜まったのだろう。ワーナーに直接乗り込み、直談判に及んだというのが、三吉本人である。

『何で宣伝やってくれないんですか? 私、何でもやります!』

「所属事務所に言うならともかく、配給元に直談判とは聞いたことがないですね。いい根性だと思います。モデルから女優へと転身を図っているところですから、必死だったのでしょう」(同・業界関係者)

 来年は主演映画2本の公開がすでに決まっているそうなので、今度こそ宣伝に力を入れてもらうべきだろう。本人にしてみれば、「私がもっと宣伝していれば、こんなはずじゃなかった」と思っているに違いない。

週刊新潮WEB取材班

2019年9月11日掲載

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