朝ドラ「なつぞら」に田中裕子が登場 さすが「おしん」は格が違う!
楽しいが勝ちすぎて……
「山口智子(54)の出番もなくなり、今後は田中裕子にかかっているかもしれません。結局、『なつぞら』は、歴代のヒロインに救われていますね。あまり同性ウケの良くない広瀬だけなら、とっくに20%割れを起こしていたでしょう。すでに撮影は終わって、NHKの公式ページでクランクアップの様子を公開したのですが、彼女の出したコメントに、これまた疑問の声が上がっています」
8月20日に撮影が終了し、その直後の発言だった。
〈1年強、本当にお世話になりました。ありがとうございました。(中略)常に楽しいが勝ちすぎて、体調を崩すこともなく、だんだん「大丈夫?」とも聞かれなくなり、なんか本当に大丈夫でした! アハハ。体力だけは自分の中で、すごい自信があったので、やっぱりヒロインは大変だな、と思う瞬間もあれば、「まんぷく」の安藤(サクラ)さん(33)に「ヒロインにしか分からない気持ちがある」と言われて、正直それはあると実感した、痛感した瞬間もあるんですけど(中略)。私の前の99人の歴代のヒロインの方にもたくさんお会いしましたし(中略)、そんな「朝ドラ」の、しかも100作目という節目の作品にヒロインとして出演させていただいて、その全部には応えられていなかったな、というのがものすごい悔しいんですけど、“奥原なつ”という素敵な人物を演じることができて、心から幸せに思います。(中略)たくさんの幸せをもらうばかりで、何も恩返しできなかったかもしれませんが、この作品に出会えて心から幸せに、うれしく、そして誇りに思います。スタッフのみなさんのほうが休めていないと思うので、とりあえずぐっすり寝てください! みなさんが毎日現場にいてくださる姿が、私の一番の心の支えだったので。心から感謝します。お疲れ様でした!〉
まとまりのない挨拶ではあるけれど、特に不評を買うほどでもないような……。
「楽しい現場に越したことはないんですけど、メインの視聴者はF3層(50歳以上の女性)ですからね、ここでも『おしん』と比べられてしまう訳です。『おしん』は83年8月15日から8月20日までの6日間、『もうひとりのおしん』という別番組が放送され、中断しました。なぜ、こうした放送が行われたか、当時は何も告知されませんでしたが、つい最近、当時の共演者から明かされました。『週刊現代』(6月15日号)の“「おしん」の田中裕子を語ろう”で、共演したおしんの親友役・東てる美さん(63)と、おしんの夫役・並樹史朗さん(61)が、当時を振り返っており、田中さんが撮影中に過労で倒れて救急車で搬送されたエピソードを明かしています。1カ月も入院したために撮影を休止し、差し替えざるを得なくなったというのです。田中さんはそれほど、根を詰めて演じていたというわけです。まさに撮影に耐え抜いたおしん、そのままのエピソードですが、一方のなつは、“楽しいが勝ちすぎ”た。実際、『なつぞら』のなつは、悩んでいる時もそれほど苦しんでいるようには思えませんからね」(同)
朝ドラ第100作で平均視聴率を20%以上にすることは、NHKにとっては至上命題とも言われる。今後の「なつぞら」に田中裕子が出演するかは不明だが、視聴率は取れても、比較される広瀬すずにとっては辛いかも。ま、撮影は終わってるから、大丈夫か。
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