叶姉妹のインスタグラムにフォロワー72万人の「怖い理由」

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 叶姉妹のインスタグラムと聞いて、怖いもの見たさから覗いてみると、いやはや、CGでこしらえたサイボーグと見まがう姉妹の写真が次々と繰り出される。これがブームって、その理由はやっぱり……。

 恭子と美香のコンビ、叶姉妹。ともに生年はヒミツだそうだが、恭子が「平凡パンチ別冊」でセミヌードを披露したのは1984年。お色気にも、ずいぶんと年季が入っている。

 そんな2人がブームになったのは97年。

「女性月刊誌『25ans(ヴァンサンカン)』に読者モデルとして登場し、“グラマーだな”“存在が際立っているな”と思って見ていました。その後、露出の多い服でテレビに進出。キワモノ路線でした。2009年1月にはブログを始めています」

 と叶姉妹ウォッチャーの占い師、石崎裕子さん。ブログは有名人ランキング1位になり、第2次ブームといわれた。その後も賞味期限の到来、とはならない。

「彼女たちのインスタのフォロワーは72万人。サッカーの本田圭佑より多い。3年ほど前からアニメのコスプレを披露すると“アニオタ”からも注目され、いまや第3次ブームです」

 と、芸能記者が言うので、ためしにインスタを開くと、セクシーやお色気を通り越し、よくぞ見事に造り上げたというその一点で感嘆させられるボディの写真が載り、不思議な言葉が添えられている。いわく、

〈私達は1日5食お肉が主食ですよ〉

 ボディを見ればわかる気もする。また、いわく、

〈恐怖、怒り、憤り、などのネガティヴなエネルギーを拒絶するのではなく、固執せず手放すのです〉

 しかし、オジサンはこんな写真を見せられると、恐怖に固執してしまうが。

「彼女たちは非常にインスタグラム向きなんです」

 と、前出の記者が言う。

「テレビだと共演者もキワモノを見るように接しているほどで、視聴者は辟易する。でもSNSにアンドロイドのように登場すれば、怖いもの見たさのファンは楽しめます。特に叶姉妹のインスタは手作り感があって、“あの化け物が身近な存在になった”と思わせている。そのうえ『無力さや限界を知ることは、人として必要なことだ』とか、案外いいことを言うという印象を与えていますね」

 また、石崎さんによれば、

「女性とすれば、ああいう体になりたいとは思いませんが、努力は伝わってくるし、20年以上、叶姉妹を演じている美学も感じる。それに彼女たち、写真はみなインパクトがあっても、決して自慢はしません。嫌味じゃないんです」

 怖いもの、プラスアルファがあるというのである。

週刊新潮 2019年8月15・22日号掲載

ワイド特集「夏女の打ち上げ花火」より

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