デヴィ夫人「4千万円の毛皮のコートを破かれた」プリンスホテルに損害賠償請求

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買値は4千万円!?

 ちなみにこのコートは、

「デニスバッソというニューヨークで一番のブランドの毛皮です。ロシアンゴールデンセーブルで、4千万円ぐらいしました」(同)

 庶民には縁遠いお値段と毛皮の名が登場したので、秋篠宮妃紀子さまにセーブルのコートをお作りしたこともある、アラン工房毛皮職人の佐野亜蘭氏に解説を乞うた。

「セーブルの中でも色が明るいものは、一部でゴールデンと呼ばれています。セーブルはクロテンというイタチ科の動物です。ロシアで生産されたロシアンセーブルは最も高い毛皮の一つ。1匹1枚で、8万円の値がつくことも。ロングコートなら60枚以上必要です」

 北米在住ライターの關陽子氏はこうも言う。

「米国ブランドのデニスバッソは、メラニア・トランプ夫人、ニコール・キッドマンなど、セレブリティの顧客を多く抱えています」

 値段も“セレブ価格”だ。

「1千万円弱の毛皮のジャケットや、3千万円の毛皮のコートなどがあり、セーブルのロングコートなら、4千万円してもおかしくはありません」(同)

 そんな超高級コートの修理代は、“請求書”通り支払われるのだろうか。

 賠償問題に詳しい甲本晃啓弁護士は、

「ホテルがコートを破損させたことの証明責任は、デヴィ夫人側にあります。出席者が『預ける前には破損していなかった』と証言したとしても、実際にどのように確認をしたのかなど、裁判官に信用性を厳しく見られるため、それだけでは証明が難しいと思われます」

 改めて、訴えられたプリンスホテルに訊けば、

「預かる前からコートが破損していたことが認められたため、それを先方にお伝えしました。訴訟提起には驚いています」(広報部)

「男の顔は履歴書、女の顔は請求書」とは言うけれど、夫人の眉はつり上がる一方なのだ。

週刊新潮 2019年7月25日号掲載

ワイド特集「夢の値段」より

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