参院選で「れいわ」を応援、脳科学者・茂木健一郎氏が語る“山本太郎という男”

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れいわ推しではなかった

茂木:これまで、結構いろいろな選挙応援に行っているんですよ。先日も立憲民主党から出馬した徳川家広さんの応援に浜松まで行きましたしね。以前からの友人なので。かつては嘉田由紀子さんの日本未来の党の応援にも行きましたし……僕は、知り合いに頼まれたら行っちゃうんですね

――茂木氏は、ガチガチのれいわ新選組支持というわけではなさそうだ。今回の応援は自主的に?

茂木:今回は山本太郎さんの周りから頼まれて、スケジュールがたまたま空いていたので駆けつけました。僕は言ってみれば、政権交代支持者なんですよ。日本の政治を見ると、諸外国と比べて政権交代が少なめだなと思っています。だから、特定の政党というより、常に新しいチャレンジャーを応援したがる、判官贔屓なところがあります。

――これまで山本氏との付き合いはあったのですか?

茂木:前からTwitterでは時々やりとりはしていたんですけど、れいわ新選組の立ち上げの頃に、何人かで会ったことがあります。その時に初めて、生で彼の話を聞いて、それまでは極端な、変わったことをやる人と思っていたんですけど、実は気遣いができて、バランス感覚もある人だと分かりました。それで、なんかいいなと思って。

――応援演説でも、そこには触れていた。「世間の人は『太郎さん、極端な人だ。変なことする人だ』って思われてるですけど、その辺りどうですか?」と。

茂木:天皇陛下に手紙渡そうとしたり、国会で数珠を手に焼香の真似ごとしてみたり、ああいうの見ていましたからね、僕の周りにもそう思っている人、多いんですよ。それを代弁したつもりです。

――今週末(19日)にも「れいわ祭2」が開催される予定だが、そこにも参加するのだろうか?

茂木:いや、まだ聞いてないです。スケジュール空いてないと思うし……。今の日本の政治は、かなり硬直化しちゃってます。自民党もそうだし、野党も立憲民主党と国民民主党がいがみ合って、連合はどうなるんだとか、そんな話ばかりです。まあ、今のところ、シガラミのない山本さんが、日本の政治をかき回すことで、新しい風が吹いたらいいなと思っているんです。

週刊新潮WEB取材班

2019年7月18日掲載

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