茂木敏充大臣、参院選後の「平成研奪取」で総裁ポストを狙う

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 参院選を前に怪しい動きを見せているのは、自民党の竹下派こと平成研究会の会長代行、茂木(もてぎ)敏充・経済再生担当相である。

 政治部記者によれば、

「会長の竹下亘さんが食道がんで入院して以来、茂木さんは、参院幹事長の吉田博美さんとともに派閥の運営を仕切ってきました。しかし、その吉田さんも体調不良を理由に引退を決めた。茂木さんは、平成研の命運を一身に背負う形になり、最近、派閥を拡大させようとうごめいているんです」

 最大派閥として鉄の結束を誇った平成研も、今や第3派閥。勢力回復は悲願で、

「茂木さんは、参院平成研を中心に、改選を迎える無派閥議員15人ほどに声を掛けている」

“参院平成研”とは、平成研に共鳴する無派閥の参院議員を加えて組織された別働隊。いわば、非正規会員を正規会員に勧誘しようという腹づもりなのだが、

「茂木さんは自信たっぷりに“7~8人は入る”と吹聴しています。平成研は公示前の時点で55人。仮に8人増えれば麻生派を抜き、第2派閥に躍り出る」

 もちろん、茂木氏にも“意図”があって、

「彼はとにかく人望がないし、平成研を裏で牛耳る青木幹雄さんのウケも悪い。だから青木さんの目の黒いうちは茂木さんが領袖の座に収まることはないとすら言われていました。茂木さんは、実績を手土産に、会長就任を認めさせようと企てているのでしょう」

 野心はこれにとどまらず、

「彼のライバルは同じ平成研の加藤勝信衆院議員。加藤さんが党三役である総務会長に就任した際は機嫌が悪く、会見でも職員に当たり散らしていました。ただ、近頃は9月の内閣改造で外相をやりたいと漏らしていて、本気で総裁ポストを狙いに行くつもりです」

 私利私欲では“中興の祖”も遠のくばかり?

週刊新潮 2019年7月18日号掲載

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