朝日が煽って国会質疑という「#KuToo」運動への溜息

社会 週刊新潮 2019年6月27日号掲載

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 そもそも「#MeToo」なる現象?運動?自体が分かり辛いのだが、「#KuToo」となると、もはやギャグか何かとしか思えない。しかし、主に朝日新聞がそれを一生懸命に報じ、ついに根本匠厚生労働大臣が国会で答弁を求められる事態になったのだから溜息ばかりをついてもいられないのだ。

〈いつか女性が仕事でヒールやパンプスを履かなきゃいけないという風習をなくしたい〉

 今年1月、葬儀場でアルバイトしていたグラビア女優、石川優実嬢(32)がそうツイートしたところ、瞬く間に拡散。「靴」と「苦痛」をかけた「#KuToo」なるハッシュタグ(検索の目印)が登場し、署名運動まで始まった。ここまでなら、ふーん、てなもんだが、6月12日付の朝日新聞朝刊では石川嬢本人の写真と、「身近なことにも、性差別がある」なる主張を掲載。さらに朝日は女性従業員の靴に関する各社の規定について「調査」し、15日の朝刊社会面でデカデカと記事にした。

 ジャーナリストの徳岡孝夫氏が首を傾げる。

「朝日新聞らしさが出ていると言えばそれまでですが、そんなに大きな問題として報じるべきことなのかは疑問です。服や靴の規定なんて女性に限った話ではないですしね。朝日はまあ、女性解放運動に大きな関心があるのでしょう」

 その女性の側からも違和感を表明する声が。脚本家の橋田壽賀子さんは、

「会社が服装などをいちいち決めることへの疑問はありますが、それが女性差別だとは思いません。こじつけもいいところですよ」

 と、断ずる。

「そんなにヒールが嫌なら履かなくたっていいんじゃないでしょうかね。“自分とは意見が違う”って辞めればいいじゃない。その会社に自分で決めて勤めた以上は従うか辞めるかしかないんじゃないですか?」

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