長嶋一茂が「あさチャン!」でダメ出し! 生放送中にVTRを批判するタレントが増加中

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放送中の番組批判からBPO審議入りに

夏目:びっくりしました。予定不調和すぎて……。行き届かなかった点がありましたので。

一茂:僕はまだ、なんかちょっと……スッキリ落ちてない。これはディレクターと後でやり合ってもいいんですか?

藤森:後でちょっとやり合います。

夏目:いやいや、正直者の一茂さんには、いつも勉強させてもらってます。

――この辺りが、夏目の司会の限界だろうか。一茂も話題を変える。

一茂:ところで、(天気予報の)湿度100%って何なんですか? 溺れて死んじゃうじゃない?

――気象予報士が再度登場し、説明しようとするのだが時間切れ。

夏目:また明日です。ごめんさない。

 と、番組を締めた。翌日は月曜レギュラーの一茂の姿はなかったのだが、湿度100%についての解説が行われるというオチも付いた。他局ディレクターは言う。

「このところ、VTRや番組企画について、生放送中に苦言や批判を披露する例が増えてきているように思います。先月、『かんさい情報ネットten.』(読売テレビ)では、性別が見分けにくい人に対して、恋人の有無を尋ね、胸を触ったりした挙げ句、仕舞には免許証を見せてもらうというVTRを放送。その直後に、コメンテーターとして出演していた作家の若一光司氏が『男性か女性かどっちかという質問のやり方、これは許しがたい人権感覚の欠如』『よくそんなもの放送できるね。どういう感覚ですか、これ? 報道番組として。ちゃんと考えろよ!』と激怒したことで、BPO放送倫理検証委員会で審議入りとなる大問題に発展したばかりです。我々スタッフとしては、たとえ不満があっても放送中は笑いにしてほしいし、VTRや企画への批判は、放送前か放送後、あるいは収録後にしてほしいというのが本音です。もちろん、収録番組で批判されても、そこはカットされるでしょうけど」

 だから生放送で言う、というわけだ。昨年は「M-1グランプリ2018」(テレビ朝日)放送後に、審査員に対し芸人がSNSで暴言を吐いたことが騒動となったが、このネタをいつまでも続ける「ビビット」(TBS)に対し、コメンテーターのカンニング竹山(48)が吠えたことも記憶に新しい。

 竹山は、芸人が謝罪し、暴言を受けた審査員も「興味ない」と解決済みであることを挙げた上でこう言ったのだ。

「そこで終わりなのに、火に油を注ぐようなことをやって、(この番組は)インターネットと変わらない。非常にダサい。テレビという大きいメディアなのに、ネットと同じことしてどうするの!」

「昔ならスタッフと揉めることになったでしょうし、番組どころか局への出入り禁止になったかもしれません。しかし、ネットでも賛同する声が上がりましたし、もしこれで竹山さんをクビにでもすれば、今度は番組や局が批判の的になったでしょう。一茂さんも竹山さんも、生放送だという計算もしつつ、覚悟の上の発言だったのかもしれません」(前出のディレクター)

 また、収録番組だが「マツコ&有吉 かりそめ天国」(テレ朝)では、有吉弘行(45)が「VTRで本心でないリアクションを求められることが辛い」とコボしたシーンをカットせずに放送したこともある。

「有吉さんは、面白くないVTRを見せられても笑顔を見せなければならないことに対し、『詐欺師の片棒を担いでいるみたい』とまで言っていましたからね。あの番組はマツコ・デラックスさんと有吉さんとで、言いたいことを言い合う番組ですから、カットしにくかったところはあると思いますが、スタッフとしては忸怩たる思いがあったと思います。本音がウケる時代ですし、そういった意味では、最近はタレントのほうが力を持っているように感じますし、今後はもっと出演者が番組放送中にダメ出しをしていくケースは増えていくと思います」(同・ディレクター)

週刊新潮WEB取材班

2019年6月19日掲載

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