【魂となり会える日まで】シリーズ「東日本大震災」遺族の終わらぬ旅(2)

国内 社会 Foresight 2019年6月1日掲載

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「お母さんが、すぐにも死にそうなんです」「目を離したら何をするか分からなくて」――。

 東日本大震災の大津波が宮城県石巻市を襲った2011年3月11日から2週間後。檀家の犠牲者の枕経に追われていた西光寺(同市門脇町)の副住職、樋口伸生さん(56)は、次の遺族宅で出迎えてくれた息子さんからこう訴えられた。津波を免れた日和山(海抜56メートル)にある住宅地の一角。顔なじみの檀家の両親と、被災して実家に身を寄せる娘たちの家族が待っていた。

母の心に届いた言葉

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