「菅田将暉」は同世代では向かうところ敵なし、その視線の先にいる先輩俳優は?

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 いまや同世代の役者では“一人勝ち状態”と言われるのが菅田将暉(26)。一昨年(17年)度には日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞(「あゝ、荒野 前篇」)を獲得し、昨年(18年)度はコンフィデンスアワード・ドラマ賞年間大賞2018・主演男優賞(「dele」)にも輝いた。

 今年1月期のドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(日本テレビ系)では生徒を監禁する教師役を演じた。最終回には15.4%を叩き出し、「日曜ドラマ」枠の歴代最終回での記録を塗り替えた。夏には興収30億円を目指すと言われる邦画大作「アルキメデスの艦隊」(東宝)で、主演の天才数学者を演じる。

 まだ26歳の菅田。これからどこへ向かうのか。

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 芸能記者が菅田を評する。

「『3年A組』では教師役でしたが、6年前に菅田が生徒役で出演した『35歳の高校生』(日本テレビ系・主演:米倉涼子[43])のクラスも奇しくも“3年A組”でしたね。昔から学園モノは若手俳優の登竜門と言われていますが、『35歳~』のキャストを見回すと、彼以外にも山崎賢人(24)、野村周平(25)、広瀬アリス(24)など、今をときめく若手俳優が出演しています。その中でも、やはり突出しているのは菅田でしょう。当時、彼は生徒役でしたが、6年後には主演の教師へと成長したわけです。この間のキャリアが認められなければ、なかなかありえないことです。芝居の幅も同世代では頭ひとつ抜けた存在です。加えて人気もあるので、ドラマも映画も引っ張りだこで、オーディションも勝ちまくりだそうです」

 これまでに、生徒役を経て教師を演じた役者がいないわけではない。「3年B組金八先生」(79~80年:TBS系)の生徒役から「教師びんびん物語」(88年:フジテレビ系)で教師となった田原俊彦(58)がいる。もっとも、彼の場合はジャニーズのアイドルであり、事務所を抜けて独立すると活躍の場は激減した。

「ここまで成長したのは、所属事務所が上手だったということ。菅田の事務所はトップコートですが、所属の松坂桃李(30)や中村倫也(32)、萩原利久(20)など、いまや若手俳優の宝庫と言えるほどです。松坂が『侍戦隊シンケンジャー』(09年:テレビ朝日系)なら、菅田も『仮面ライダーW』(09年:テレビ朝日系)でデビューしています。特撮ヒーローモノもまた、若手俳優の登竜門と言われます。特撮ヒーローは、新人が抜擢されることが多いのですが、ドラマの上でも主人公が成長していくストーリーですし、演じる俳優も監督に鍛えられてどんどんうまくなる。学園モノは、同世代の生徒役の中でいかに突出できるかにかかってきます。彼は2つの登竜門をくぐり抜け、様々な役を演じた結果、変貌自在の“カメレオン俳優”と言われるまでになったのです」(同)

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