「雅子さんと婚約」スクープを新天皇のお耳に最初に入れたご学友の証言

国内 社会 週刊新潮 2019年5月2・9日号掲載

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婚約スクープに絶句

 平成が幕を開けて程ない32歳の年、殿下は大きな転機を迎えられる。外務省のキャリア官僚だった雅子妃殿下とのご結婚は世間を驚かせた。

「実は殿下のご婚約報道について、最初にお耳に入れたのは私なんです」

 と、先の竹内さんは貴重な証言をする。

「その日は毎年恒例の安田ゼミOBの新年会でした。席の最中、自宅の主人から“ニュースで殿下がオワダナオコさんと婚約したって言ってるよ”と電話が入ったんです。“雅子さん”を“ナオコさん”と間違えて伝えてきたんですね。当時、そういう報道はしょっちゅうありましたし、私も名前がナオコですから冗談で“殿下、ナオコさんと婚約なさったんですね”と申し上げると、殿下も“そうですか、またですか。ナオコさん……そうですか”と笑っていらっしゃいました」

 ところが――。

「続けて殿下が“ナオコさんの苗字は何とおっしゃるんですか”とお聞きになるので、“オワダさんとか何とか……”と言うと、急に真顔になられて……。侍従の方も入ってきて何やら耳打ちされますし、外にマスコミも集まってきた。メンバーの誰もテレビを付けようとしませんでした。そうこうするうちに皇宮警察の方が次々と来て、殿下は守られるように帰宅されていきました」

 おそらく竹内さんはご友人で初めて殿下に祝意を述べた人かもしれない。

「殿下の雅子さまへのお気遣いには驚きました」

 とは、先の乃万氏である。

「ご成婚直後、御所で同級生を集めてお披露目の席がありました。その時、雅子さまがどなたかに話しかけられると、殿下もすぐに近づいておひとりにならないようにする。雅子さまのプレッシャーにならないよう、お気遣いをされていたんでしょう。ご成婚5年目の夏には偶然、旅先の裏磐梯で一緒になり、家族で個人的にホテルにお招きいただいたことがありました。妃殿下はお元気で私の息子の面倒をよく見てくださいました。行動的な方でもあり、殿下に“こういう話があるんだけどどうしようかしら”と提案なさっていたのが印象的でした」

 この数年後、雅子妃は「適応障害」で長期のご静養に入り、それに関係して殿下の、いわゆる「人格否定発言」が飛び出す。ご発言は宮中を揺るがし、批判の声も上がった。15年経った今なお雅子妃のご体調は万全ではないが、殿下はご学友にはその悩みについては一切語らず、これまでと変わらぬように振る舞われたという。これもまた「帝王学」の表れであろう。

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